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2012/05/08

◆8日午後に、「6日の総選挙でギリシャ第2党となった党首が、組閣後、債務支払い猶予を求めると話した」との報道があった。選挙中、国民に向けリップサービスに努め第2党となったが、「ギリシャは遠からず破たんするか、ユーロを脱退する」との見方がもっぱらだ。一方、緊縮政策一本やりでタッグを組みギリシャを追い込んでいた「メルコジ」ラインのうち、フランスではサルコジ仏大統領が6日の選挙で敗れ、社会党政権が誕生。メルケル独首相はフランスとどう政策のすり合わせするのか?一方、スペインでは7日、首相が「銀行立て直しの最後の手段として、公的資金を利用する可能性がある」ことを示唆したとの報道があった。

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◆この日、日経平均は一時9200円台回復する場面があったが、後場は、上記の以後期から9180円を挟み上下幅わずか23円と見送り気分の強い展開となった(もっとも、日中値幅もわずか48円!だが)。幸い、今週末にかけて3月期決算発表がどっとばかりに増える。アナリストからは、「新年度会社計画がアナリスト予想を下回ったことで売られる銘柄が多い」といわれており、市場コンセンサスと会社発表の数字を引き合わせることが必要か?

◆引き続き、内需株重視だが、当欄銘柄でも決算や月次情報発表を受け、見直すべきものは見直す必要がある。●「丸亀製麺」のトリドール(3397)は4月高値1097円から前日には990円まで下げたが、この日は59円高の1062円まで急反発する場面があった。7日発表の4月度既存店売上高が1.6%増と変わらずを挟みを7カ月連続プラスとなった。客数1.1%増、客単価0.6%増とスローダウンしたが、前年比日曜日が1日多く、土曜日が1日少なかった「曜日特性の影響」がマイナス1%程度あったという。5月度は前年が6.8%減だったことから上ぶれする可能性が大であろう。●「食べ放題」焼肉チェーン展開の物語コーポ(3097)は以前紹介の銘柄。4月高値で昨年6月の株式分割後高値1560円を突破出来なかったことは気に入らなかった。が、今回の戻り相場で突破できれば、52週線を下値サポートラインとした上昇基調が再確認される。ウォッチングを継続。●一方、マクドナルド(2702)がこの日発表した4月度既存店月次売上高は前年同月比3.6%減と2カ月ぶりに減少した。客単価は3.0%プラスだったが、客数が同6.4%と8カ月ぶりに大きく減少したことが主因。全店売上高は0.8%の8カ月ぶり減少だった。株価は4月25日の直近安値2230円から下値を切り上げてきたが、明日、どのような反応を見せるか注目したい。もっとも、欧州事情から全般波乱気味であることから、いったん、「利益確定売り」あるいは「小幅損失なら売り」もよしとしよう。●コスモス薬品(3349)は3月以降、着実に下値を切り上げつつ、この日も2日ぶりに年初来高値を更新。06年1月以来の高値を付けた。あとは、05年の上場来高値5930円を残すばかり。これまでに何度か紹介してように、09年5月から連続2ケタ増収増益決算を継続中。予想PERは13倍台にとどまる。「九州を中心とした地方ドラッグストアチェーンを展開する」ということで、評価は低かったがそこが当欄には魅力的に映る!「打診買い」以外の買いは、全般相場急落時を待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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