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2006/04/10

◆先週土曜日、筆者の先輩が主催して毎月開催している講師2人を招いての有料株式研究会(第258回ということは当初3カ月に一度の割合だったらしく、20年をはるか上回る開催となっている)の手伝いにでかけた。先週の相場が上値を追う好展開だったことも重なり、我々が資料を用意している開場前から投資家方が来場、手狭な会場は定員オーバーの盛況となった。そういえば、今年1月の開催はライブドアショック前で、新興市場大相場の最中とあって、予定を5割以上上回る最多来場者数となった。通常よりも大きな部屋でのセミナーだったが少々恐いくらいの大混雑となった。相場低迷期には30人に満たない参加者の時があったが、相場の上昇とともに、若い人も混じる大盛況となってきたのだ。

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◆きょうは、先週末の米株式市場が雇用統計の発表を受け、「利上げは6%(現在4.75%)になるまで継続される」との金利上昇観測を嫌気し下げたことから、いったん、先週の急騰により利益が乗った銘柄の利食い売りが広がった。東京市場でも3月期決算の発表がぼつぼつ始まったが、下旬からは本格化する。米国でも来週には1〜3月期決算の発表が本格化するため、楽観と悲観が対立しやすくなる。また、イラクは、自爆テロがやまず、米国が開けてしまったパンドラの箱から飛び出した悪魔や魑魅魍魎が跋扈したい放題、先が全く見えなくなってしまった。イラクでミソつけたブッシュ大統領は、「今秋の中間選挙での共和党勝利を目指し、人気取りのためにイランを先制攻撃するとのヒットラーばりの強引な手に打って出る懸念が高まっているとのみかた広がっており、マーケットに逆風となっている」との声もひろがっている。◆といっても、好材料・悪材料とも日替わり出迎えるマーケットでは、いつまでも弱気、あるいは、いつまでも強気でいるわけにはいかない。「押さば買え、跳ねれば売れ」といいつつ、中期銘柄への投資を継続しよう。ちなみに、きょうの日本以外のアジア市場の成績は上昇6カ国・1地域市場、下落8カ国市場と軟調組が多かった。

◆1700円台の90年3月以来の高値圏で頑強な動きが続く住友鉱(5713)は海外での非鉄投資が実を結び、折からの貴金属・非鉄市況の上昇を収益拡大に直決させている。◎金属チタンの需給ひっ迫から収益急拡大中の東邦チタン(5727・2部)は、1月の株式分割落ち後8000円を挟んだうねりから新たな展開が見えてこないが、75日線が下支えし、上値を狙う方向にある。◎東急(9005)が、879円まで買われ、連日で上値を追っている。UBSは否定的見方だが、メリルリンチ証の買いとの見方が勝っているようだ。

◆以前、紹介したBSL(3113)が、きょうも1700万株超の活況裏に233円高値引けと急反発した。1月のライブドアショック時に162円まで突っ込んだが、ようやく切り返してきた。UBS証が4日付けのレポートで、06年3月期業績予想と配当予想を増額修正し投資判断「買い」及び目標株価350円を据え置いたことが手掛かり材料視された。全般調整場面となれば引き続き同社株が話題に登りそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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