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2005/10/17

◆米国企業の7~9月期決算発表が本格化する。浮揚力を失った感のある米国市場のカンフル剤とはなりそうにないというのが昨今の見方だが、さてどうか。一方、東京市場もようやく調整色の強い展開となってきた。9月29日にかけ怒涛のごとく疾駆した鉄鋼株指数は、ピークから13%下落し25日移動平均線に接近中だ。以前と違って注意したいのは、日経新聞などの鉄鋼市況関連ニュースが逆風気味なこと。◎鉄鋼株とともに市場をリードした銀行株は9月30日高値に対し10月6日にいったん11%下げたところで反発、きょう現在マイナス6%程度にとどまっており、鉄鋼セクターよりも下値抵抗力は強い。こちらは、みずほFG(8411)に続き三菱UFJFG(8306)も公的資金完済を急ぐ方向にあるなど、市況関連の鉄鋼株よりも事業環境面の良さで強みを持っている。きょうは、大型主力株の調整を背景に東証1部売買代金で9月15日以来2カ月ぶり2兆円割れを呼んだ。◆一方、引き続き“元気印”は自動車、保険セクター。含み資産人気と荷動きの良さを背景に急騰銘柄が相次いだ倉庫・運輸株、航空貨物株。■自動車では、ホンダが上場来高値を更新し、トヨタ自が年初来高値に顔合わせした。部品では◎デンソー(6902)が25日線で下げ止まり切り返しをうかがう格好となっており、◎アイシン(7259)は上場来高値を更新した。いずれも、中長期強気銘柄である。◎そして、うれしくも、5連騰で一気に1月26日の年初来高値1416円をやっと、やっと更新したのはTPR(6463)。月初に200日移動平均線に急接近した後から一気の反転である。全般手詰まり感から新興市場に向かうなど投資資金の流れに変化が現れつつあるなか、材料株物色の流れが勢いをましつつある。同社株のように高増益率・低PERの好チャート銘柄物色には買い安心感が強い。9カ月近いボックス相場を突破したここから強気で追撃買いしたい。◎また、75日線へのタッチかいくぐりつつ上昇基調を継続する大同メタル(7245)も業績高変化率のPER割安銘柄として強気を継続する。

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◆本欄注目株でのセイサ(6372・大2)が一時243円と急落し、75日線にタッチ寸前となった。9月13日に付けた96年11月以来の高値324円から25%下落だが、風力発電関連銘柄であり業績急回復持続が期待される。RCI(順位相関指数・売買のタイミングを捉える指標のひとつ)は25日RCIがマイナス領域に入り、30日RCIはあすにはマイナス圏入りする。若干調整は長引きそうだが、ここからの突っ込み場面は中期買い場とみてよい。◎あと、注目は財務体質の良さからM&A的意味でかねてから本欄注目の西松建(1820)。小幅高で年初来高値更新が続いているが、依然割安感が強い。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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