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2006/08/15

◆8月15日、朝、独りよがりで何も知らない首相のかわいそうな行動と大騒ぎがあったが、東京市場は堅調展開が続いた。平均株価こそソフトバンク(9984)が急反落し、トヨタ、松下、武田、新日鉄など主力株が小幅安したことから反落した。しかし、前日にほぼ1カ月ぶりに1600ポイントを回復したTOPIXは続伸した。東証1部は値上がり銘柄数が値下がり数を上回った。ダイワボウ(3107)は、新聞に鳥インフルエンザ感染白鳥などのニュースが報じられたことを手がかりに2100万株弱の大活況裏に14%高し、低位材料株株物色人気をリードした。■今日の最大ポイントは、新興市場で時価総額トップの楽天(4755・ジャス)がストップ高してなおストップ高カイ気配で買い物を残したことだ。楽天は4月3日以降、下げ足を加速させ新興市場の失速を象徴してきたが、この日ストップ高に買われたことは、1月16日以降調整を続けてきた新興3市場が、物色人気を回復してきたことの象徴と捉えてよい。東証マザーズ市場の売買代金はきょう951億円に回復してきた。<昨年8月の東京市場は、10月に向け調整を続ける米国株を尻目に、急騰相場をスタートさせた。今年もまた同じか!>チャートを見るとよくわかるのだが、TOPIXは8月2日に、平均株価は8月7日に75日移動平均線が200日線を下回るデッドクロスを相次ぎ示現した。デッドクロスは通常、先行き軟調展開を示唆する。しかし、6月14日に底入れし7月18日(TOPIXは19日)に二番底をつけた両指数は逆に下値切り上げ型のチャートを形成した。平均株価はきのう200日線を上抜き上値を追い始めた。TOPIXもきょう瞬間200日線を上回る場面があった。10月下旬までどうつないでいくかが課題だったが、景気順調、企業業績堅調、敵対的M&A時代入りと業界再編の流れなど追い風が強い。チャート好転銘柄が多いここからギアをセカンドに入れよう。

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◆当然、本欄中期注目銘柄で沈んでいた銘柄も復活する。7月28日にも記したホンダ系部品メーカーのエイチワン(5989・ジャス)は3日に1110円の年初来安値に沈んだが、11日の後場取引時間中に第1四半期(4〜6月)経常益3.5倍増を発表した後続騰し1568円まで買われた。●バイオベンチャーの新日本科学(2395・マザ)はきょうの昼休み時間中に発表の4〜6月期業績で経常利益が8.6倍増だったことから、159円高し、一時290円高の1855円まで買われた。●10日号紹介のサイバーエージ(4751・マザ)は同社が3位の大株主企業が9月新規上場申請を承認されたことから大幅高した。●携帯電話のシステム開発を展開するインデックス(4835・JQ)、コネクト(3736・マザ)が久々に買いが買いを呼び込む流れになるのも当然のことだ。いずれも短期急騰したが、あくまで中期注目株であり、ゴールはずっと先だ。

◆ノンバンク株が出遅れ人気に乗った。が、ジャックス(8584)はやや戻りが鈍い。しかし、52週線が下支えし年初からの三角保ち合いを上放れたここから強気買いを推奨する。もし貸出上限金利が20%以下となっても同社への影響は堅調だ。●損保株ではトヨタ力が収益をけん引し、52週線沿いに上昇基調継続のあいおい(8761)が面白くなりそうだ!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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