バックナンバー

2014/11/27

◆日経平均株価は前日比135円08銭安の1万7248円50銭と続落した。26日のドイツDAX指数は10日連続最高更新となり、NYダウ、SP500種指数は堅調な年末商戦期待に2日ぶり最高値更新、ただ、27日は感謝祭で休場。円が続伸展開となったこともあり、年初来高値圏でもあり朝方から当面の利益を確定する売りが先行。後場下げ幅を拡大した後、1万7300円台タッチ場面を見た後は再び失速する格好・・と模様眺め気分の強い1日となった。出来高は20.57億株と前日からさらに1.54億株減少、10日に次ぐ今月2番目の低水準に終った。円は対ユーロで続落も対ドルでは19日以来の117円台前半へと続伸したことから買い意欲は一段と減退した・・?■225採用銘柄では86.2%の194銘柄が下げ、全銘柄では71.3%の1309銘柄が下落したものの騰落レシオは3.0高の137.5と反発。依然、直近では高水準での推移となっている。もっとも、業種別株価指数は全33業種がそろって下落した。10月21日以来ほぼ1ヵ月ぶりで今年23回目のことだ(ちなみに、全33業種上昇は10月29日が最後で今年14回あり)。 値下がり率1位は26日のNY原油先物が1バレル73.69ドルと一段安の展開となっていることが嫌気された鉱業で2.94%安と2日連続2%超の下げで1位。2位ガス・電力2.13%、3位不動産2.10%で3日連続の3位内・・。一方、下げ渋ったのは海運で0.00%・・安。バルチック海運指数4日続落も原油安が追い風に・・・。そして、2位電気機器0.31%安から6位精密機器0.53%と輸出関連の一角が内需関連に混じり下げ渋り組に入った。

PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。


◆当欄銘柄のひとつ神戸物産(3038)が大幅反落した。前場寄り付きで大幅高し3日連続で上場来高値更新もその後は、直近の急騰ぶりをみた利益確定売りが広がった。18日発表の10月度既存店売上高が5%増と15ヵ月連続プラスとなったことから値動きの軽さもあって買いが買いを呼び一気に1700円強の暴騰となってきた反動安場面といえる。零細外食店向けに食品を販売する「業務スーパー」をFC展開する食品卸売業であり、14年10月期は前期比26.4%増の50.7億円予想にある。「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫食品流通アナリストはリポートで、「12月15日決算発表予定だが、現時点のPERは15倍弱であるが、前期決算が増額修正の可能性があり、次期決算も10月の月次を見る限り、強気の見通しとなりそうである。そうなると、現在15倍弱のPERも再度10倍強まで低下する可能性があり買われたということであろう」と指摘した。■航空電子(6807)が上場来高値を更新した。去る10月29日発表の15年3月期上期連結決算で、経常利益が79.7%増の999.62億円と大幅増収増益で着地。翌日には好材料出付くしとされ大幅下落となったものの、09年3月期に営業損益以下そろって赤字転落を見た後は、回復基調を強め、前期には売上高から純利益まで08年3月期までに記録していた過去最高をそろって更新。今期経常利益予想は前期比29.4%増の200億円と従来予想に10億円上積みしており引き続き見直し買いを集めたようだ。引き続き「買い」でウォッチングを継続したい。

PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ