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2005/04/05

◆1ドル108円台入りで円安ドル高にトレンド転換したもよう。101円台の壁を突破し90円台に突入するとの見方は、米国のインフレ懸念下の、慎重だが連続的な利上げ継続が予想されるなかで消失したか。原油輸入のほとんどを中東諸国に頼る日本経済にとって、NY原油高は直接響かないものの、ドバイ原油の高騰は厳しい状況を強いる。昨年秋のNY原油55ドル台の時、ドバイ原油は40ドル台に止まっていたが、現在は、NY57ドル台に対しドバイ50ドル台と接近。また、円安も原油輸入代金増となってWでボディーブローのように効き始める。きょうは、円安が企業収益増効果となる自動車&機械株やハイテク株が平均株価の上げを先導した。■経済指標としては8日発表の2月機械受注が次のポイントだが、平均株価を筆者流の週足チャートで見ると、「3月の年初来高値から4週目の今週は、週末にかけ上昇する長めの陽線」となるはず。「高値から2週陰線、3週目はほぼ寄り引け同値の十字足と、上昇基調銘柄の典型的なチャート」を描いているのだ。既に先週、26週線が52週線を上抜くゴールデンクロスを示現し、上昇基調にあることを再確認済み。■なのに、悩ましいのは、市場体温計が決まらないこと。◎地銀株は東証が今月末からTOPIX算出に当たって浮動株比率考慮とするため、流動性が低いことから売り要因になると警戒された。◎また、本欄強気のノンバンク株が安い。消費者金融や信販株は、3月30日に金融庁が貸金業制度等にかんする第1回私的懇談会を開いたことから、貸出金利の上限引下げ圧力が強まるとの見方も流れ下落したもの。少々過剰反応と思われる。日信販(8583)以下の突っ込み買い継続。■自動車関連+HDD関連が好調なニッパツ(5991)は、週足の移動平均線が収れんし、株価が上放れた。今3月期予想1株利益36円台で連続経常益最高更新。昨年高値857円を突破すれば、89年の上場来高値1080円までノンストップ?◎DVDレンタルのCCC(4756)が快調な上昇ピッチ。吉本興(9665)の大化けでドラマ版セカチューの綾瀬はるかちゃん所属ホリプロ(9667)が比較され好人気化、急騰だ!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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