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2015/02/19

◆日経平均株価は前日比65円62銭高の1万8264円79銭と続伸。リーマン・ショック前の2007年7月9日終値を超え、2000年以来15年ぶり高値水準を回復した。18日の欧州市場は19日にもECBの量的緩和やギリシャが融資延長を申請するとの見方から総じて反発。米国市場では発表された1月経済指標は低調だったものの世界的金融緩和状況のなかNYダウは3日ぶり小反落にとどまり、SP500種は最高値からわずかに反落もNASDAQ指数は7連騰で4900ポイント台を回復した。円は東京でも反発し、株式市場は利益確定売りに上値は押さえられものの、海外運用マネーの流入がいわれるなか、大型主力株で形成されるJPX日経400は9連騰し連日で指数発表以来の最高値を更新した。トヨタ(7203)はリーマン・ショックの谷を超え07年2月以来となる8000円台を回復、日産自(7201)は13年5月以来の1200円台回復となりファナック(6954)は2.3万円台と最高値を積み上げた。リニア新幹線関連でもあるJR東海(9022)は連日で株式分割考慮最高値を更新し、JR東日本(9020)は同高値に肉薄、JR西日本(9021)は同高値に迫った。

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◆当欄で何度か取り上げたハーモニック(6324)・JQが3連騰し株式分割落ち考慮後の最高値を更新した。同社は産業用精密制御減速装置主力であり産業用ロボット製品を育成する。10日発表の15年4-12月期(3Q累計)経常利益が前年同期比45%増の56.9億円に拡大し、昨年11月に増額修正された通期計画に対する進捗率は前年同期の66.9%を上回り73.6%に達した。しかし、昨年10月に分割後安値1300円を付けた後も長期上昇に変わりはなく、発表後4日間で利益確定売りをこなした後は再び上値をうかがう格好となってきた。ポイントは?同社は、中国では期初からエレクトロニクス産業の自動化、省力化を狙った設備投資が旺盛となっており、スマホなどの製造工程で使用される小型の産業用ロボット向け受注が大幅に増加し金属工作機械、石油掘削装置向も伸びたという。加えて、円安効果が後押したという。■「政府はカジノを中核とした統合型リゾート(IR)で2020年東京五輪・パラリンピック大会までに横浜市と大阪市の2ヵ所で開業を目指す方針を固めた。IR候補地は全国20か所以上が名乗りを上げてきたが、五輪までに開業できるのは、再開発計画などで適地のある横浜と大阪と判断した」と読売新聞朝刊が報じた。で、当欄期待のカジノ関連株が人気となった。反対論はあるが、再度、国会への法案提出が予想される。関連銘柄でこの日昨年来高値を更新したのは乃村工芸社(9716)、ALSOK(2331)、セコム(9735)。そして、日金銭(6418)、テックファム(3625)・JQ、オーイズミ(6428)、イオンモール(8905)、グローリー(6457)、三井不(8801)、そして、コナミ(9766)が急騰、急伸した。飛び付き買いもみられたが引き続きカジノ論議を横目に期待しつつ相場と向き合っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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