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2014/02/13

◆経平均株価が最高値で終了した大納会熱気と期待感はいずこに!?バブル天井後、1990年以降で第1週、もしくは5日間で2%以上下落した年は8回あったが、年間騰落率が上昇したのは1999年に37%弱上昇をみたのみ!残りは3%台の下げが1度あるきりで、残りは2ケタ、それも20〜30%台の厳しい下げだった。今年は、正月大陰線から2月初めの2日間で900円強のダメ押し。ようやく、前週末から3連騰し650円3分の2強戻してほっとしたのもつかの間、今日は265円安。相場だから、上げ下げするのは当たり前だが、質が悪いとの声も。13日に発表される米1月小売売上高では寒波の影響が懸念されている。そして、昨日発表された昨年12月の機械受注統計で、船舶・電力を除く民需受注額の減少率が05年4月以降で最大だったことなど消費増税を4月に控え、経済指標は芳しくない。

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◆この日の日経新聞トップは「企業、国内の稼ぎ復調 4―12月、単独税引き利益7割増」だった。「自動車、12年ぶりそろって要求。労組、強気でベア迫る」・・。しかし、電子版では、「日本株、経済指標の相次ぐ減速が懸念材料、NISAの日も盛り上がらず」。「最近は米株高を手掛かりに株価指数先物が主導する場面が続いてきたが、先行きの不透明感を示唆する経済指標がいくつか見過ごされていたことは気掛かりだ。強気論が息を吹き返している市場では想定内の調整といった声が多いものの、戻りの一服をきっかけに、今後の懸念要因について目を配っておく必要はありそうだ・・」とし、気掛かり材料について報じた。特に「貿易赤字の拡大」には留意したい。本日書き出しのような状況下であり、日本の経常黒字が縮小することは、10年代に経常赤字転落との懸念につながる。今現在は、ヘッジファンドはこの日のように「円高株売り」に動き、「円安だと株買い」に動いている。しかし、アルゼンチン、トルコが経済懸念から通貨急落・株安攻勢にあったと同じ状況がうまれかねない・・。もっとも、急反落した時に、弱気を語るのは愚かではあるが。

◆打ち出すべき銘柄に困った!気が進まないなか、打ち出した銘柄でうまくいったためしはまずない。フォトクリエイト(6075)は4日安値からの戻りの半分をこの日1日で失った。上昇場面での薄商いに対しこの日は2.3万株と同社株では「多い」と言えるレベル。ビジネスモデルが投資家に認識されるまでは値動きの荒っぽい展開が続きそうだが、なお、底値を確認する格好でウォッチングを継続しよう。●消費増税でセブン&アイ(3382)など小売トップ企業の動きが注目される。が、セブンは1月に06年春以来の高値を付けたばかり。26週線接近で「打診買いは良し」であろうが、その先が読みにくいので、今しばらく、様子を窺うことにしよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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