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2006/04/28

◆4月相場が終った。月足は221円の陰線幅で2000年7月以来ほぼ6年ぶり高値での上ひげが436円。陰線幅の倍の長さの5月相場にやや下振れリスクの残る格好となった。ただ、特別な外国製ショックがなければ、(2月、3月と短期的に割り込む場面があったものの下値サポートラインとして機能した)75日移動平均線が1万6500円処を横這うことから、1万6500円が3月8日安値1万5553円から4月7日の高値1万7563円まで2000円高に対する半値押し水準でもあり、1万6500円を下値のメドとした限定的な下げにとどまる可能性が強い。■足元外部環境は、(1)米バーナンキFRB議長は5月の連続15回目の利上げ後は、いったん利上げ棚上げして様子を見る。これは市場に好サイン。ただ、(2)国内でも中間決算前にゼロ金利解除の方向にある。また、(3)LME各非鉄、NY原油先物が史上最高値を更新し、金が25年ぶり高値水準を上げ続けるなど、(4)(イランの核問題、イスラエル対パレスチナ紛争など)地政学的リスクは依然高い。(5)米利上げ一巡感からドル安円高にふれやすく、(6)本格化している3月決算では、◎ソニー(6758)が07年3月期予想で極めて慎重な、ある意味では自信なさそうな数字を発表し、◎デンソー(6902)もトヨタ自の生産拡大に向けた設備投資増に伴う償却負担を理由に、筆者がかねて紹介した経常利益増加シナリオをかなり下回る予想数字を発表した。経営トップとしては、先行き見通し難として、最初に高いハードルを示すのではなく安全圏を狙った低めの到達ラインを発表している感がある。初めに記した平均株価下値目標はただ、上げ幅の半値押し水準が75日線と重なっていることから単純に打ち出したもの。ただ、これまで本欄では、昨年5月の二番底確認時、昨年秋の調整時に打ち出した中期目標水準は、単純にチャートから打ち出した数字だったが、ほぼそれに近い水準で目標時点を迎えた。もし、今回も、75日線に下支えされ1万6500円前後で下げ止まるならば、次ぎの相場の上値はかなり上になるやもしれない(現在、筆者は方向感をつかむだけの材料を持ち合わせておらず、上値の時期や水準は打ち出していない。当面、中期強気銘柄の個別推奨を続けることになりそうだ)。

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◆まず、市場体温計では、トヨタ(7203)、ソニーが調整基調、みずほFG(8411)も高値波乱期だが、下値は限定的と見る。◎新日鉄(5401)は中長期的には不安感はない。きょう発表の今07年3月期連結予想経常利益は前期比16%減だった。しかも主原料価格の変動は織り込んでいない。が、減益予想は予定の線。テクニカル面では高値調整期だが、環境好転まで我慢しきれる程度の減益予想水準といえよう。

◆攻めは、中期大化け期待のイノテック(9880・ジャス)、連騰で上値を追うチャンスをうかがう格好となってきた。◎「おいしいGABA低塩しょうゆ」の焼津水産(2812)は値動きが荒っぽいものの、力強い陽線で週を終えた。◎サカイオーベ(3408)は18日から急騰、そして、300円絡みから失速、急反落したが、全般調整色の強いなかでは炭素繊維絡みの材料株と割り切って強気で臨もう。◎菱食(7451)はようやく日々線から200日線までの移動平均線が短・中・長期線の順に上から並んだ。3500円台に乗せた動きは、新たな相場が始まった合図とみるがさて、いかがか。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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