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2009/05/27

◆日経平均は127円高の9438円と反発。200日移動平均線を07年10月10日以来1年7カ月ぶりに上回った。26日の欧州株、米国株高に加え、東京外為市場で1ドル=95円50銭(前日終値94円95銭)と円安に動いたことを受け、日経平均は終日、9400円を割り込むことがない堅調展開となった。ただ、後場寄り後に9491円まで買われたものの、心理的なフシ目9500円に乗せることは無く、11日の戻り高値9503円やどうしても突破しなければならない昨年11月の戻り高値9521円挑戦は明日以降にゆだねた。

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◆1989年バブル最後の年にかけ、「債権大国、日出る国の株価は上値を追い、巨大債務国の株価は、沈んでも不思議ない」との声が兜町で広がり、年末には「90年代の日本は黄金の時代」といった雑誌の特集記事や証券リポートが氾濫した。が、結果は無残。■80年代は世界優位にあった「技術立国」日本。09年では、まだまだ世界をリードする面も多いが、人口が減少する少子高齢化国であり、新興国の追い上げに技術優位性は後退しつつある。ファンドなどの投資物件として、人口10億人超でさらに増加する「高成長国」インド、中国を優先するのは当然だ。日本株への過剰期待は過去のものと捨て、国策、成長分野、総力を挙げて推進していく分野など見直しつつ、市場に向かうべきか。

◆とはいえ、3月安値から想像以上の強い相場が続いた。日本株は出遅れ感から買われたと見方もあるが・・。いや、突然、弱気に転じるにはまだ早そうだ。当面は、9521円に挑戦する前後の市場動きに注意を払いたい。

◆日電産(6594)が200日線固めを終え、上昇基調入りを鮮明化するかは、週足ベースの52週線をクリアするかにかかっている。足元、民生用品向けの部品需要が計画以上に回復しているとのみかたがある。先行き、電気自動車向けなど環境対応車へのプラシレスモーター搭載が期待材料となる?

◆前号で取り上げた東芝プラント(1983)は1073円まで買われ、連日で年初来高値を更新し、昨年5月に付けた昨年高値1077円が目前となった。これを早々に突破し、1000円とび台の因縁場を抜け、1200円台にすんなりたどり着くことができるかが注目点。

◆介護関連株は小ぶりすぎる相場となってきた。最大手のニチイ学館(9792)は上値が切り下がる格好にある。が、下値を75日移動平均線が支えることができるかが当面の注目点。もっとも、●ケア21(2373)が今春以来の高値もみ合いを上放れ,●ロングライフ(4355)は18日の年初来高値からの調整が終わるかをウォチング。この日の介護株の星取表は6勝3敗でそこそこ踏ん張っている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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