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2015/08/13

◆日経平均株価は前日比202円78銭(0.99%)高の2万595円55銭と3日ぶりに反発した。中国は10時過ぎに3日連続となる人民元基準値の引き下げを発表した。しかし、この日は、発表後に2万300円水準へと直前高値から200円超沈んだものの、前日安値近辺まで下げた後は、すかさず、先物の買い戻しなどが入り、わずかな時間で上げに転じ、上げ幅を240円超に拡大する場面もあった。かつてない3日連続と金利引き下げ発表に加え、昼には「人民銀が元相場を安定させる方針を示した」と伝わったことから、中国経済の先行きに対する不安感がひとまず後退するとみた買いが広がったようだ。もっとも、日経平均指数採用銘柄では(値上がり銘柄158、70.2%。一方、値下がりは26.7%の60。7銘柄は変わらず)を占めた。しかし、全銘柄では値上がりが43.9%の830にとどまり、値下がり銘柄数は49.1%の927と3日連続で値上がり数を上回った。それでも、1日で短期線の25日移動平均線は回復。その下にあり7月には何度か割り込んだ75日線で2日連続下げ止まっての反発となった。長期線である200日線は1万8836円水準に控えている。もっとも、この日は売り方の買い戻しが主体だという。心もとなくはあるが、6月最終週に2万900円台を付けてから7週間目と時間は適度に過ぎた。米国ではS&P500種の約4分の3の企業で売上高が予想を上回っているとの報道もある。前日のNYダウは3日続落となったもののS&P500種指数、NASDAQ指数は3日ぶりに反発した。米国株と為替市場が引き続きポイントだが、指数を扱うのではなく、個別銘柄への投資はまた、行動は選択肢が広い。自分得意の銘柄、企業業績、業界動向、テクニカル・・等々、銘柄選びは自由だから良い!注意したいのは、下値からの切り返しが鮮明だったことだ。安値の2万0306円まで下げた日経平均は、わずか数十秒のうちに前日終値を取り戻した。短期的「乱高下」の様相ともいえるシーンがあった。が、反発の主役が「売り方の買い戻し」だったことで、明日は?明日に聞くしかない・・。

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◆タケエイ(2151)が急反発し2日ぶりに年初来高値を更新し、一時、13年11月以来1年9ヵ月ぶりに1500円台を回復した。7月30日発表の16年3月期第1四半期(4-6月期)連結経常利益が前年同期比35.3%増の3.9億円に拡大したことが引き続き買い材料視されたものだ。決算発表翌日には全般高のなかも1218円まで沈むなど続落したものの、その直後に業績期待の見直し買いなどが入りここまで急ピッチの上げとなってきた。直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の6.2%→6.2%と横ばい。タケエイ本体では前年からの営業体制強化として取組んできた提案型一括請負業務で解体工事を含む大型現場が数か所で稼働したことが寄与。本体売上高は前年同期比25.1%増の38.99億円、営業利益は58.3%増の2.44億円と伸びた。加えて、2009年に子会社化した管理型最終処分場運営、廃プラリサイクルを手掛ける(株)北陸環境サービスではスポット案件が寄与し売上高が前年同期比65%増の4.85億円と伸び、営業利益は68.2%増の2.26億円と大幅増益、昨年7月に子会社化した信州タケエイは同45.8%増の4.34億円、営業利益は6.2倍の0.35億円と伸びた。環境プラント、車両開発の富士車輌(株)は売上高11.44億円、経常利益0.16億円を計上した。なお、6月に吸収合併した(株)サイクル・ピアは売上高が同53%減の3.57億円、経常損益は0.69億円の赤字と0.30億円の赤字増となった。ここから、新規取入れ事業がどこまで業績を後押しするかがポイントとなるがM&A戦略がもう一段上に業績を押し上げる可能性が広がったことに先高相場を期待。13年9月高値1745円を意識しつつここから買い場、買いタイミングを探していきたい。決算発表から時期がずれて動き出したことが気に掛かるが、事業展開には興味深々だ。●また、当欄主戦銘柄で200日線まで下げてきたジェイテクト(6473)は引き続き、52週線1945円を下値サポートラインと見て、ここからの展開をウォッチングしていこう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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