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2007/03/27

◆緑道の桜がお花見をしたくなるくらい開花してきた。今朝は7分咲きの木が少々に2〜3分咲きがほとんどという割合だったが、そんなに暖かくならなかった割に、咲いたナといった感じだ。一方、3月期決算企業の配当落ち日となったこの日のマーケットは、終日、上値の重い展開となった。日経平均は配当落ち分87円を超えて下げ6日ぶりに反落し、TOPIXは続落した。配当狙いを買いの理由とした投資家が手を引いた電力・ガスが下げ、高配当の証券各社株も下げ幅を拡大するなど幅広く売られ、値下がり銘柄数は1419と前日を上回った。出来高は前日記録した今年最低の(半日取引を除く)15億株に次ぐ、薄商いとなった。■26日発表の米住宅着工件数が、市場予想を下回る前月比マイナスとなり、NYダウは6日ぶりに反落したことも、上値を重くした。

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◆そんななか、主力大型株物色の流れは続いており、日立(6501)は02年6月以来ほぼ4年10カ月ぶりに900円台を回復し、三菱重(7011)が、一時26円高の759円まで買われ97年9月以来の高値を付けた。また、「インド鉄鋼最大手タタと合弁で自動車用鋼板生産に向け協議を開始した」と報じられた新日鉄(5401)株も買われた。■M&A、業界再編・企業統合、事業の選択と集中、地球環境対応・・などが有力なテーマとなっており、関連銘柄を見る目は熱い。21の「日立」と冠された上場子会社を抱え、「事業の選択と集中」以外に行き場がなくなった日立に再編、M&Aの思惑が広がる。きょうのような、物色人気に広がりが感じられなくなった場合、日立、三菱重に人気が集中したのは、先に、新日鉄がひとり歩きした時と同様な選択といえる。ただ、新日鉄の場合は、群団銘柄が相次ぎ好人気化したが、日立、三菱重には、どの銘柄に何を?を求めるべきか、わかりにくさが付きまとう。その分、日立、三菱重に期待するしかない?これに、東芝(6502)が加われば、原発関連相場の華は輝きと広がりを増す。

◆本欄、推奨株のコムシード(3739・名セ)が、前場寄り付き1万円安の8.3万円と売られた後、8.9万円まで下げ幅を縮小して終った。前日、社長人事を発表したため、上場廃止の廃止期間入り。ここから最長3年間管理部行きとなることが嫌気された。韓国系でオンラインゲームの展開で成功したグループとの資本・業務提携が期待される。●現在は1300円台と高値圏にある新興プランテック(6379・東2)を掘り出したのは03年初秋、監理ポストにあって100円台前半でうごめいていた頃だ。結果、途中で通常ポストに戻り、業績は急拡大している。コムシードもあえて「急がず」ここから行方を追跡してみたい。

◆環境関連株として宇部マテリアルズ(5390・東2)に注目すべきと知友。大株主は53%保有の宇部興(4208)だが、昨年1月高値476円奪取に向け、7月安値285円から反転。着実な上昇基調を持続する。業績はすこぶる好調で、来3月期にかけ高い増益率が続く。ここからじっくり派に押し目買い推奨する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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