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2014/07/11

◆日経平均は前日比52円43銭安の1万5164円04銭と5日続落した。10日の欧米市場では、ポルトガルの銀行債務問題から同国株が大幅に5日続落、欧米市場に警戒感が広がり、欧州主要株は大幅下落、米国株は反落。また、為替市場では安全とされる円に買いが向かった。東京市場でも円は対ドルで4日続伸し、対ユーロでも3日ぶりに反発した。結果、やや方向感が乏しくなっていた株式市場は朝方から売りが先行。投資資金が流入した海外商品市場でNY原油、NY金、LME銅・ニッケル市況が上昇したことを受け、鉱業株、石油・石炭、非鉄金属などの業種別株価指数が上昇、内需関連からも半分は堅調に推移した。値下がりでは、前週は活況裏に好人気となっていたその他金融株が一転値下がり率1位で5日続落となり、証券・商品先物、銀行、不動産も大幅続落・・。もっとも、他の業種も日経平均がそうだったように、今週はそろって良いところがないまま終ってしまった感がある。■利上げ観測もじわりにじみ出はじめていた米国では、ハト派のイエレンFRB議長からはFOMC後のコメントでは現行維持の表明。それでも、NYダウ、SP500種指数、ナスダック指数とも前週に付けた過去最高値に手が届く水準にある。一方、筆者達がかつて味わった1989年大納会に付けたバルブ絶頂期の過去最高値は今では幻の高値のような気がしてしまう。そして、足元の相場はといえば、昨年大納会終値1万6321円回復にあと1000円前後に迫ったところで足踏み状態。5月19日終値1万4000円が二番底となり、アベノミクス官製相場?つまり、安倍首相が成長戦略を発表するとともに、GRIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式組み入れ比率を6月末までに引上げると指示した結果が、6月に活況相場の花が咲かせたともいえそうだ。景気も企業業績も自分の懐も暖かい全般上昇基調の相場のなかでは、銘柄を間違って買ってしまっても、回りまわって順番が来て、出遅れ株買いの幸運に預かれることもある。が、今はそれほど暖かい風景はまだ幻、陽炎にすぎない!?

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◆筆者の実家跡地は不動産大手の支店を通じて売りに出しているのだが、半年が過ぎても買い手が現れない。駅まで歩いて10〜15分、自転車置場は駅前にあり、教室まで5分前後で行ける小学校がある。しかし、敷地が3LDKサイズではないのがネックとなった。1960年代後半には3LDKでなればダメだなんてことはなかったのだが・・。不動産業界では飲食店チェーン同様に人手不足、賃金上昇などで建設コストの上昇が止まらないという。バブル期前半、日本橋通りDIC(当時は大日本インキ)(4631)の最上階にあったコーヒーラウンジから眺めた、都内の高層ビルは20本前後に過ぎなかった。今でもそのビルはあるが、高層ビルの数をかぞえることは出来ない・・。高層ビルの概念・スケールが当時とまったく違ったデカサイズになってしまったのだから。 ■さて、バタバタした相場のなかで、静かに2006年6月以来8年ぶり高値水準をつけてきたのが●アリアケ(2815)。昨年8月6日号で有賀泰夫知友食品流通アナリストカバー銘柄一覧のなかで登場し、9月20日号、今年6月6日号でも8年ぶり高値圏に戻ってきたことを記した。筆者達が証券時代には8000円に迫る場面があった。その後、株式分割した後、業績悪化もあり、東日本大震災前年の11月に付けた1200円から這い上がってきたもの。日本の食の味を決めるのが同社。われわれは知らないだけで同社の味をたのしんでいるのだ。直近3年間は発表された経常利益は計画3〜5億円上回って着地してきた。今15年3月期は前期比6.7%増の77.2億円と3期連続で最高益更新予想だ。1株利益予想は154.4円。2500円台前半水準に調整して欲しいのだが・・。●住友林業(1911)も1100円前半の26週線、52週線の水準まで下げてくれとチャンスになるのだが・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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