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2008/04/16

◆日経平均株価は3月17日安値を基点に4月7日の戻り高値1万3485円まで15%上昇したものの、11月1日以降、中期相場を占う75日移動平均線を回復しきれないでいる。東証1部出来高は20億株割れ、売買代金は2兆円割れの低水準が続き、昨年2月6兆円目前まで膨らんでいた信用取引買い残高は4月11日現在2.01兆円まで縮小し、4年3カ月ぶり水準まで落ち込んでいる。

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◆なぜ?やはり、日本が90年代前半のバブル後の金融システム不安の危機脱出に100兆円の公的資金が投入されこと、それでも、景気底離れに時間がかかったことを知っている投資家には、米国政府が、サブプライムローン問題に伴う金融危機、景気後退脱出に本気になっていないと感じさせ、先行き不安感がつのっているためだといえよう!?また、オリンピックを迎える中国ではチベット絡みの聖火リレー騒動が各地で続く中、株価は底値調べが続いており、上海総合株価指数は昨年10月の史上最高値から半値目前まで下げている。そして、株バブルの崩壊懸念も言われ始めた。<米国及び中国の2つの国の先行き景気不安感>が日本の投資家にブレーキを踏むように迫っている!!!?

◆加えて、米国に続き日本でも本格化する企業業績の発表で増額修正よりも減額修正発表企業が圧倒的に多いという事実が投資家を臆病にさせる。それでも、環境関連という漠然とした幅広いテーマ関連株は話題の中心に居続けている。原発関連株では、主戦の日製鋼(5631)が戻り高値を更新中で、昨年10月以来の2000円台回復が見えてきた。トウアバルブ(6466・東2)も75日移動平均線を下支えとし、上値を窺う格好となっている。■太陽電池関連株も好展開が続いている。太陽電池ウエハ製造の石井表記(6336・東2)は4月に入り高値モミ合いを上抜けた!●太陽電池用ウエハ引き上げ装置のフェローテック(6890・ジャス)は、3月戻り高値後に反落したが、200日線に下支えられた上昇基調が続いている。●そして、太陽電池製造装置のエヌピーシー(6255・マザ)は75日線に接近したところから拾いたい。■異色のエコ事業を展開している発行株式数が7000株の省電舎(1711・マザ)は、4月に入り急伸。200日線や52週線を回復、2月13日の上場来安値16.7万円を基点とした上昇基調入りを鮮明化させている。●ビッチ系炭素繊維で高シェアのクレハ(4023)は、太陽電池関連用基板製造炉向け炭素繊維の需要拡大が見込まれる。06年春以来の650円目前の高値水準でモミ合う展開も、下値が切りあがっており、一段高が期待できよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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