バックナンバー

2009/09/01

◆日経平均は前日比37円高の1万530円と反発、8月17日以降の日替わり反落・反発は12日間続いている。8月31日のNYダウは続落したが、為替の円高一服、中国・上海総合指数が小幅ながら上げに転じたことから、輸出関連株から切り返し、半導体関連株が高く、新型インフルエンザ関連株も堅調で反発に転じた。

PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。


◆8月31日の米国市場では、週明けの上海総合指数が今年最大の下げとなったことが嫌気され、売り先行の展開となった。NY原油先物の70ドル割れなど商品市況安も響き、NYダウは一時100ドル超下げる場面があった。ただ、その後は、引けにかけ買い戻しなどに下げ幅を縮小して終了した。また、この日の中国株は下げが一服、上海総合指数は16ポイント高と小反発した。8月の中国PMI(製造業購買担当者景況感指数)が前月比プラスとなったと伝わった後、東京市場では、日経先物主導で切り返した。

◆前日に「ウォッチング」とした東芝(6502)が出来高、売買代金で1部市場トップとなり、一時18円高の496円まで買われ、8月26日の年初来高値486円を更新。昨年9月26日以来の500円台回復が目前に迫った。前日はモルガン・スタンレー証券が投資判断、目標株価引き上げたことをきっかけに反発。きょうは続伸した。1日付けの日経新聞朝刊が、「半導体各社の採算が改善している。東芝の半導体事業は9月に月次営業損益が黒字に浮上、7−9月期でも数十億円の黒字を確保できそうだ。主力のフラッシュメモリーの市況回復が追い風」と報じたことが材料視された。円高に振れたこともあり、半導体関連株に火がつき、輸出関連株物色人気が広がった。6月の公募増資(発行価格333円)を経て、原子力と半導体の2枚看板への経営資本注力に期待感は高い。なお、当欄の推奨液晶・半導体製造装置関連銘柄は、先に紹介済みの大日本スクリーン(7735)!

◆先に、大学発バイオベンチャー関連注目株として、アンジェスMG(4563)、OTS (4564)、そーせい(4565)を紹介済み。そーせいは出来高が増加し始めた今年5月以降、25日線沿いの上昇基調が続いている。アンジェスMGは2月中旬から出来高が増加、3月9日に上場来安値6万400円を付けた後、25日線沿いの上昇基調(週足ベースでは、6週線、13週線沿いの上昇基調)を刻んでおり、引き続きもたつき場面を拾いたい。OTSは昨年10月の最安値4万6600円から反転。25日線、13週線、26週線沿いの上昇基調にあり、いずれも、押し目押し目をていねいに拾いたい。

◆介護関連株では、前日に分割後高値を付けた後、波乱したのは最大手ニチイ学館(9792)。しかし、4ケタを大きく割り込まない限り、強気姿勢を継続。●20日に25日線を踏み外したのは介護付き有料老人ホームを運営するメッセージ(2400)だが、すぐに25日線(6週線、13週線)を下値サポートラインとした上昇基調に復帰。きょうは今09年度9月1日現在の新規開設済み施設、入居定員数を発表。同時に、10年度開設・入居開始予定を発表した。現在の今期予想PERは16倍台。まずは、20万円台回復。その後、もう一段上を目指すことができるとみて、引き続き押し目を拾っていこう。

PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ