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2012/10/05

◆日経平均は前日比38円高の8863円と続伸した。4日の欧州市場では欧州銀行ドラギ総裁が口癖のように、「必要な条件が満たされ次第、南欧国債の購入を開始」する応援歌を披露し、直近の欧米で発表される景気指標がそれなりに宜しいということで、買い戻し?などを中心にユーロ買い(買い戻し?)が続き、欧州株もそれなりに堅調推移となっている。もっと元気なのは米国株だ。これまで繰り返して説明しているように、NYダウは今も、2009年3月に付けたリーマン・ショック後の最安値6547ドルを大底とした、中勢上昇基調基調をたどっている。東京市場は、6〜7割の売買を海外投資家が占めており、NYダウなど米国株の下手な写し絵に甘んじているにすぎない!?今も、「日の昇る国の株価の物差しは、陽の沈む国々のそれとは違う信じ込み、バブルに酔った」ツケを払わされ続けているのかも知れない。バブルにそれなりに酔うことが出来た筆者たち世代は、今、その結果を受け取っているのだと思うこともできるが、バブルなんてまるで知らない世代は、いつまで冷や飯食いを許すことができるのか・・・

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◆さて、前日、今13年2月期連結経常利益予想を減額修整したセブン&アイ(3382)は、100円安の2272円引けとなった。2301円にある52週移動平均線をあっさり割り込んだ。筆者は、「スーパー事業の苦戦に対し、これまでは創業家への遠慮から本格的なスーパー事業大変革に手をつけることはためらわれた。が、株価下落が示すように、ためらいは不要な厳しい状況となりつつある。ここまでは、「コンビニ事業を主体とした事業改変がスタートしやすくなる」としてきた。が、消費市場が既に変調をきたしはじめるなか、従来戦略では成長のピークは見え始めた!?株価がジリジリと下がる懸念がある。ここは、テクニカルチャートをみつつウォチングを継続し、同社の店舗政策なども見守り続けたい。

◆ショーボンド(1414)は昨年11月安値1600円から前週9月26日高値2757円まで上昇基調を刻んできた。東京オリンピック時から本格化した首都高速など補強すべき日本のコンクリート構造物は多い。補修増強工事でトップの同社の出番はこれからが本番。とはいえ、株価が一息ついても不思議ない。ここは、動静を見守りたい。●この日30円高の1096円年初来高値引けとなったのは東芝プラ(1983)。昨年6月安値609円からの上昇だが、これまで記したように、1200〜1300円台が頑強な上値ネックラインとなってきた。この分厚い高値ゾーン突破にはエネルギー充填期が必要ではないか。いったん、押し目形成を待ちたい。

◆伊藤園(2593)が3年強に及ぶ1400円を挟んだもみ合いから脱出寸前となった?突破すべきは8月の年初来高値1610円だ。この日発表のドリンク事業9月度月次数量は前年同月比10.8%増となった。8月度の19.9%には劣るが、残暑効果に後押しされ高水準の伸びとなった!ことは注目されてよい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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