2004/11/24
◆西武鉄道(9002)がようやく落ち着きつつある。上場廃止まであと16営業日あり、いつものように目先資金が火事場狙いに手探りの買いを入れている。今日は買い方に励ましとなる言葉を全国銀行協会の西川善文会長(SMFG社長)が定例会見で発している。いわく、「西武の経営改革委員会の検討状況を評価。主力3行の協調体制で支援する。同グループ向けの債権が不良化する懸念はない」と。ただ、こういった定例会見の席で本当のことを言わなければならない理由はない。根拠もなく希望的な発言が多いことには留意しよう。外部からの経営改革案が導入され再建へ向け前進するには、これまでの企業統治方式では駄目だと誰もが分かっている。「新しい酒は新しい皮袋に入れろ」ということだ。古い皮袋に新しい酒を入れては、古い皮袋は既に伸びきっており酒の醗酵にみ合った膨らみが出来ない。破裂するしかない。新しい酒は醗酵の度合いに応じて膨らむことが出来る新しい皮袋が必要なのだ。指導力のあるトップに入れ替わったとしても西武グループの中核となるべき人材がはたしているのか疑問が残る。あのダイエーのように。
PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。
◆さて、月内に中間決算発表はほぼ出揃う。模様眺め気分の強いなかで数少ない手掛かり材料であった会社側による業績発表が急減しては、12月相場は閑古鳥が鳴く?■来年のテーマ先取りでは2月の京都議定書調印予定にあわせ排ガス規制関連のイビデン(4062)を取り上げたが、足元急騰の結果利食い売りが先行。突っ込み場面を待ちたい。◎2部市場では排ガス特需のあった自動車鋳物(5605・A)のこの調整局面や、三角もちあいが煮詰まったTDF(5641・A)を追撃買いしよう。◎また、W底から逆行高展開に移行した芝浦(6590)は好業績好チャート株として攻めていくべきであろう。