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2006/11/22

◆もし今週末24日に、日経平均がきょうの終値1万5914円水準で終ったならば、かなり高い確率で目先リバウンドに入りそうだ。10月最終週に1万6901円をつけ十字足に近い格好となり、そこから今週まで4週連続で週足陰線を引いている。しかも、今週は「安値圏で下ヒゲの長い・小さな陰線足を引く」ことになり、リバウンドがあっても当然だというサインを発信するからだ。現時点で、今週が「セイリング・クライマックス」だというには、日経平均やTOPIX及び大半の個別銘柄が「52週移動平均線割れという傷」を持っていることが気にかかる。■ちなみに、16日付けで紹介したテクニカル指標のひとつで、<相場の上がり始めなのか、下がり始めなのかを捉える>「RCI(順位相関指数)」で、日経平均を(目先を見る日足ベースで)チェックすると、25日RCIが−90.4%、30日RCIが−81.0%とそろって売られすぎを示唆する水準に入った。ただ、両指数とも8日から13日にかけてようやくマイナス圏入りしたばかりであり、きょうもマイナス幅が拡大している最中。「下げ止まりから反転」を示唆するに至っていない。週足ベースでは9週RCIが−58.3であり13週RCIが+15.9ともっと相場が若い。<日足ベースのRCIが横ばいに移り、次に25日RCIが上昇に転じたときが「打診買い」のタイミング>となるとみてよい。■この日の反騰は先物に主導されたものとの見方だが、多くの懸念材料が株価に織り込まれつつあると見て良い。この日、開場したアジア・太平洋地域の16の国と地域の株式市場の星取り表は15勝1敗(下落はニュージランド市場のみ)であり、主要欧州市場は昼過ぎ現在で上昇展開が続いている。日本市場の予想PER18倍台には割安感がある。

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◆本欄10日付けで紹介し放しだったJUKI(6440)(当時634円が)21日の中間好決算、通期連結業績の2度目の増額修正発表を受け一時100円高の684円ストップ高に買われる場面があった。21日には576円まで下げたのだから、早すぎる紹介であり失敗にあたるが、株価はもう一段上、中期的には4ケタを狙える「芽」がある。●また、16日に順調決算を発表した本欄長期銘柄のイノテック(9880・ジャス)は900円水準まで下落し、24カ月線を割り込んでいるが。収益環境は引き続き良好。長期強気を継続している。●市場体温計の新日鉄(5401)、トヨタ(7203)の強い動きが続いている。新日鉄系も好決算企業が並んでいる。この日引け後好決算を発表した大平金(5541)、太平工(1819)、山九(9065)などの相場好調は業績の後押しを背景としており息が長い。引き続き好人気が続くとみてよさそうだ。●NHKをはじめ「釣り」を扱う番組が結構面白い。低位業績好転銘柄で、今3月期2円復配を表明したダイワ精工(7990)は24カ月線の220円前後から中期買いしたい。●東芝プラシス(1983)は10月25日に付けた5カ月ぶり高値683円を上抜くと同時に200日線を大きくプラス・カイ離した。強気で攻めるべきであろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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