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2011/03/17

◆3月第3週末、日経平均は前日比131円安の8962円と反落、9000円台を割り込んだ。16日、欧州株が6日続落し、米株も3日連続安したうえ、NY外為市場で円が1995年4月の戦後最高値を更新。1ドル=76円台に突入した。東京でも早朝にNYと同値の76.25円まで上昇して95年4月19日の最高値79円75銭を更新、これを嫌気され朝方から売りが先行した。この動きは、95年1月の阪神大震災後に日本の保険会社などが海外資産を円に好感するとの観測で円高が進んだ時と同じパターン。加えて、欧・米でエネルギー関連高官が日本の原発に対して厳しい発言をしたことも引き金となった。日経平均は売りが先行した後、下げ幅を縮小する展開となり、後場後半には前日終値に肉薄する場面があったものの、その後失速、9000円割れの終値となった。資源関連や内需株の一角が堅調だったが、金融関連株や円高による収益悪化が嫌気された輸出関連株が下げた。日本は、かつてない厳しい状況に陥っている。週明けは、「買いは遅く、買った場合は、売りは早く」でいくべきであろう・・。

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◆この日、首都圏でも気温が低下、東電は計画停電を実施すると予告する場面があった。ただ、警告後の交通機関の節電努力で電力を確保出来たと発表したが、春を前に冬将軍がやってくれば、計画停電が実施されることになりそうだ。■韓国からは、妻の従姉妹たちや叔母さんたち、そして姪っ子から、早く家族そろって韓国に来なさいと毎日のように次から次ぎと電話がかかってくるという。といっても、義母は老齢で持病を抱えており、長年にわたるかかりつけのお医者さんと離れることは難しそうだ、また、チケットを買うことだって難しい・・と妻。原発事故がなければ、メガ地震はあったがこれほど厳しい状況とはなっていないのに、と思わず愚痴がこぼれる。

◆前号で紹介の新興プラン(6379)はきょうも売り気配から58円安の8000円で寄り付いた後一時879円までみたが、最後は、4円安と小反落。株数を集めたいのか、不思議な4日間のチャートとなった。同社は新日石系で石油精製プラント補修首位。配管や補修に強みを持つことから震災復興関連銘柄として見直されている。同社は新日石系で石油精製プラント補修首位。配管や補修に強みを持つことから震災復興関連銘柄として見直されている。10年11月には千葉県市原市の有力プラント工事会社の富士石油子会社を取得するなど首都圏の強化を図っており、地震により京葉コンビナートでコスモ石油のタンクが炎上したことも材料視されている。●セルシード(7776)も今週安値895円というベラボーな安値から反転、200円強上げて1295円引けとなった。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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