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2006/08/24

◆続急落。きっかけは、米中古住宅販売の低調。米国景気の減速懸念から、米国を主戦場としている自動車、電機を中心に資源関連株が売られ、先物主導で売りがひろがっていった。アジアではインドが3日ぶりに急反発したものの、17市場の成績は6勝11敗と負けが倍近くあった。もっとも、日本株の場合は加熱指標がいくつか点灯していた。@7月の二番底から1万6000円台に急伸。A前週末18日には25日移動平均線とのカイ離率は5.0%に広がった。25日平均騰落レシオは141%に上昇し04年6月以来の買われすぎサインが点灯。調整気分を誘った。先物主導の動きが続いたことから、裁定買い残株数も5月以来の4兆円超えに膨れ上がっている。つまり、10月下旬を目標とする上昇第3波相場の基点まで、調整があってもなんら不思議ない状況だったのだ。■みずほFG(8411)が頑強だ。4月の上場来高値に対し高水準で推移しており、200日移動平均線を下支えとした三角もちあいが煮詰まっている。●新日鉄(5401)とともに引き続き市場体温計として注目したい。

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◆三井造船(7003)が三角保ち合い上放れに向かっている。同社は次世代エネルギーとして注目され、日本近海の海底に沈むメタンハイドレート関連で先頭を走っている。テクニカル面でも好転しており、ここからの下落場面で押し目買いしたい。株価は52週移動平均線を下支えとし、6月14日安値296円を一番底に、7月18日安値300円を二番底とするW底を形成。出直り相場が始動した。先週、26週線を上抜き、同時に週足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を突破した。●三菱鉛筆(7976)はこれまでの不人気相場脱出のチャンスを迎えている。水生ボールペンが米国向けに伸長し業績は好調だ。「大人のぬり絵」や「写本」ブームで鉛筆の見直しが広がっていることも追い風だ。長期的には02年10月安値560円を基点とした上昇基調にある。6月安値1156円までの調整を入れた後、7月24日に1206円の中勢二番底を打った後、出直り中だ。その間、下支えしたのは52週移動平均線と週足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯だ。日足ベースでは8月14日に「雲」上限を上抜き、上値を追う格好になっている。●アイディーユー(8922・マザ)は不動産オークションで先発。不動産再生・販売・コンサルティング事業とあわせて業容拡大が急だ。業績大幅続伸見通しの底入れ銘柄として、上値ネックライン突破のここから一段高を狙いたい。今06年8月期連結業績は大幅増収大幅増益見通しで、来期も続伸見込み。1月16日に79万2000円の上場来高値をつけた直後に、新興市場の瓦解もあって大幅下落相場に転じた。マザーズ指数が底打ちした7月27日に17万2000円でようやく底入れ、反転。8月3日には30万5000円まで買われた。そこから2週間調整し、上値を目指し始めたところだ。強気姿勢で臨もう。●東急(9005)は反落も800円どころで頑強。ここで踏みとどまれば先が見えてくる。また、750円どころの200日線水準まで下げても問題はなく、次の相場に強気で対応できる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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