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2008/06/05

◆5日前場寄り付き前の外国証券の注文状況は、1200万株の大幅買い越しで2日連続買い越しだった。東証が引け後に発表した5月(4月28日〜5月30日)の3市場(1・2部合計)外国人投資家動向では、1.12兆円の買い越しで4月の8200億円強を上回る2カ月連続買い越しだった。5月最終週まで9週間連続の買い越しである。円高一服と米国株の堅調が背景。一部商品先物市場からの乗り替えの買いも入ったとの観測もある。アジア株軟調のなか東京市場の5月相場を牽引したのは、米国株高が牽引した外国人買い。6月も買い続けるか?■一方、経済協力開発機構(OECD)は4日、2008年の30加盟国の成長率見通しを1.8%に下方修正した。昨年12月予想は2.3%だった。09年についても、2.4%から1.7%に下方修正している。食糧コストの上昇と原油高騰、インフレ高進を警戒するという。ファンダメンタルズ面からは、世界マーケットに警戒信号となる。が、市場は、日々発表される経済統計・指標を株価に織り込んで行くもの。ターニングポイントとなるような指標以外は、翌日の相場に持ち越さないのが通例。まずは、6日の米雇用統計が同日の米国株および日本の週明け相場のポイントとなる。

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◆5日、日経平均株価は反落したが、値上がり銘柄数は1014と値下がりの590を大きく上回った。資源関連株や銀行・不動産関連株の下げが響き指数は下げた。原子力発電関連株は引けにかけ切り返し上げに転じ、太陽電池関連株は強弱が分かれた。●石井表記(6336・東2)、フェローテック(6890・ジャス)、SES(6290・ジャス)が年初来高値を更新した。来週12日〜14日には3年前に日本を抜いて太陽電池生産世界トップとなったドイツのミュンヘンで「国際太陽エネルギー展」が開催される。日経紙なども連日で太陽電池関連の記事を掲載している。が、「ドイツがなぜ日本を追い抜き世界トップになったのか」を国レベルで問い直さない限り、民間レベルの積極投資だけでは、太陽電池の日本での将来性は限定される。環境に対する法・制度、税制などと正面から取り組む具体的な方法論が不可欠。●それでも、TAIYO(6252・東2)は、今期より親会社の応援を得て太陽電池事業に乗り出す。株価は、5月22日に246円まで買われた後に調整安となったが、きっちり、下値を切り上げる上昇基調の「絵」を描いてきた。

◆TCM(6374)が273円と6日ぶりに小反落した。「中国でフォークリフト新工場が生産本格化。仏工場も増産。2012年3月期には営業利益110億円に挑戦」となる。3月17日年初来安値203円を基点の上昇相場。2月高値直前で一服は当然。320円前後が次の上値ポイント、突破すれば、その次は、昨年10月高値420円が目標値となる。●NY金が軟調展開となるなか、東南アジアでの貴金属回収新拠点を検討中といわれる松田産業(7456)は、4月安値1988円を底とした上昇基調にある。8月末割り当てで1対1.1の株式分割を実施するここは強気で攻めたい。●新たに当欄中期買い注目としたのは、不人気ながら材料満載できっかけ待ちが続く3日付け紹介のサンワテク(8137)。700円前後の時価をまず打診買いしよう。<お詫びと訂正>前号で日本化学(4092)とすべきを、日本化成(4007)と銘柄を間違って記してしまいました。お詫びをして訂正いたします。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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