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2008/04/10

◆睡眠時間3〜4時間でOKのタフマンの筆者だが、食中毒もしくは食当りで昨夕から嘔吐と下痢の連続で、水でのどを潤すのみとあっては、会社に休暇願いを電話するしかなかった。昨年3月の旅行以来の休みとなった。それでも、昨夜から今朝にかけて果たさねばならないレポートは時間がかかったものの(会社の仕事を除き)穴を開けることはなかった。きょうで日経平均株価は3日続落。1万3000円を割り込み、東証1部市場の売買代金は2.16兆円、出来高19.24億株と引き続き薄商いだ。米国の金融危機の世界金融・資本市場への波紋は深刻で、景気・企業業績への懸念が「手かせ」となってきた。株式投資に関心があっても、実際に「買い」注文を出す雰囲気にはないとの声が広がる。そして、証券取引所周辺や兜町には株式に無縁のマンションやビルが勢力を拡大し続ける。

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◆前日の海外市場で、円高進行、1バレル112.21ドルの過去最高値に上昇した原油先物相場、穀物ではシカゴコーンが最高値を更新し、大豆も急反発。商社株は資源・穀物部門が収益押し上げとのみかたから上昇したが、世界の無資源国、穀物生産貧国での暴動さえ危惧される状況となってきた。環境問題が生んだ投機資金による「足かせ」である。今後、このことがどのような波紋を描くことになるのか注意が必要だ。

◆世界同時株安の様相は、来週から本格化する米金融機関などの決算への懸念、そして、今月下旬から本格化する日本企業の08年3月期決算と今期業績見通しの内容を見極めようとの動きとなり、見送り気分が高まる。明日も、全般相場は週末を控え、軟調な展開か。■日立国際電(6756)が4ケタを割り込み、05年7月以来の安値となった。これまで長期にわたり投資判断を最上位の「1」(強気)としてきた大手証券が投資判断をついに引き下げたことが売り材料視された。需給悪化が伝わった東京エレク(8035)は小幅下げにとどまり、●当欄では「押し目買い」としているアドテスト(6857)は直近急落していたこともあり小反発した。外資系証券では「半導体製造装置は、メモリー投資の厳しさはまだ株価に織り込まれていない」と指摘するが、当欄がW底を打ったと見立て「押し目買い」としたアドテストの中勢相場を引き続きウォッチングしたい。●「太陽電池製造装置」への進出が期待される100円台の新規上場間もないTAIYO(6252・東2)は、一時162円の最高値を付けたあと、利益確定売りに156円と上げ幅を縮小して終った。ただ、出来高は271万株と過大な水準ではない。利益確定売りをこなしつつ割安なPERを修正する動きが続くと見ている。●この日急落場面を挟み小幅ながら4日続伸したのは、3月安値時にW底を打った後コナミ系のゲームソフト老舗ハドソン(4822・ヘラ)。明日にも25日移動平均線が75日線を上抜くゴールデンクロスが示現する見込みにある。業績は前期に続き今09年3月期も任天堂向けを中心に続伸見通しにあり、PER15倍台はいかにも割安感が強い。まずは、昨年12月につけた直近高値2100円挑戦に期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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