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2005/08/22

◆最高値にちょこんと白い小さな陽線が浮いている、そんな格好の先週の週足に恐れをなした本欄とは裏腹に、「景気の踊り場脱却期待」を背景に平均株価の上値追いが続く。1万1000台では100円刻みに一喜一憂していたが、1万2000円台に載せてからの値動きは急だ。今朝の外国証券の寄り前え注文状況は、売り注文株数の倍以上の買い注文数で、20日連続で買い越しだ。買い安心感が全般相場を引き上げる。本日、アジアの株式市場で下げたのはインドネシア、フィリピン2カ国のみ。米国、アジアの株式市場は調整したがっていたが・・、「狂せる場面まで行ってしまわなければとまらない」?

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◆きょう、業種別東証株価指数は全33業種揃って上昇。なかでも、銀行株は4%超の値上がり率で、最出遅れセクターの証券の反騰に次ぐ2位の上昇率。先週末上場来高値更新のみずほFG(8411)は6%超の大幅高できょうの売買代金トップ。三井住友FG(8316)が続き、売買代金上位6社中5社が銀行株となった。そして、保険が4%近い大幅高で値上がり率3位だ。■で、断然、注目は保険株だ!本欄の出が遅れ、ここから?との思いはあるが、追撃買いしよう。テクニカル、物色の背景とも強気を誘う状況が生まれているのだ。まず、テクニカルでは損保株指数は、昨年4月と今年3月に付けた960円処の上値ネックラインを8月第2週に一気に更新し、1000ポイントに乗せた。そして、きょう再び高値を更新してきた。「もう買うしかない」。そして、昨年、自然災害が多発したことが地震保険などの火災保険収入増につながり、主力の自動車保険もプラスに転じている。今年はここまで自然災害の発生は限定的で、昨年あった保険金支払いが減少することから、各社業績は急回復する見通しにある。◎最出遅れは昨年4月高値に6万円届かないミレアHD(8766)だが、◎注目はきょう昨年4月高値にあと2円と迫った三井住友海上(8752)だ。24カ月移動平均線が下から突き上げる格好となっており、チャートは抜群に良い。そして、業績面でも、第1四半期(4〜6月)で正味保険料収入が前年同期比4.2%増となり、損保9社中で最大の伸びとなった。◎ジリ高で、上値関門突破へ苦戦が続く日新火災(8757)は高値更新後の追撃買いか。一気に高値更新するとともに94年11月以来の高値を付けてきたニッセイ同和(8759)も妙味大。■340円台の壁を突破し新たな展開期を迎えた東邦鉛(5707)、◎切り返えしてきた住友鉱(5713)は強気を継続。■OMCカード(8258)以下ノンバンクも景気回復―消費底入れ期待を背景に新たな動きが期待される。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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