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2005/06/03

◆国会では軽装の議員さんが「郵政民営化」討議の真最中。議論に熱中して汗をかくため軽装にしたのではなく、省エネファッションとして取り入れられたそうだが、汗をかくほど「郵政民営化」に反対、抵抗していることか?では、「コメの民営化」ならば?さらに盛り上げあり喧々諤々、体力勝負の肉弾戦になる可能性が高い?本欄はヤマタネ(9305)を注目銘柄として4月中旬から紹介してきた。これは、「コメの入札、流通の構造改革」もしくは「民営化」関連株であり、含み資産関連低位株として注目したもの。同社は倉庫大手であり、コメ卸最大手だ。そしてきょう、5月19日以来の大商いまじえ急反騰。週明けの、5月19日高値285円更新から98年12月以来の300円台乗せ、更なる一段高を期待させて週末取引を終えた。コメの卸では木徳神糧(2700・ジャス)があり、ヤマタネの急騰にあおられる格好で瞬間暴騰したことがあるが、出来高は膨らまなかった。主戦はヤマタネであり、これまで記してきたように、4月下旬に全農秋田本部でおきたコメの架空取引問題が、農水省による全農支配のコメの入札制度の見直し、民間活力を活かした流通制度への切り替えなどを実現するきっかけになるのではないか、とのイメージで筆者は注目してきた。もちろん、コメは「郵政民営化」をはるかしのぐ閉じられた領域だけに簡単ではない。しかし、「構造改革の匂いのする銘柄」として注目されたと、捉えてもよい。きのうきょうと25日移動平均線にタッチする寸前で浮上。5月出来高が4億株超と同社上場来の大商いだが、ネット経由の目先資金の回転商いがあったにしてもこの出来高は説明しきれない。ただ、同社の環境に劇的な変化が起ころうとしているか既におこっていることの証しだとみて、これからの相場のスケールアップに期待しよう。

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◆週明け以降も平均株価の下値は限定的とみて、個別株重視で臨もう。◎マツダ(7261)はユーロ安による為替の目減りが懸念されている。400円台回復に伴う利益確定売りもある。いったん、様子見。◎安川電(6506)はアナリストの評価が分かれた。5月の単体受注が前年同月比18%減となったことで、会社側の今期見通しは達成困難という弱気派。一方は、本欄のようにテクニカル面から強気サインがでているとする見方や、野村証券の強気姿勢など。本欄は三角保ち合い上放れたとの見方。◎苦戦中のプリヴェ再生(6720・2部)はW底を打つ気配。その確認を待って再度強気を打ち出したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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