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2014/01/31

◆1月相場が終った。昨年の大納会天井からつるべ落としの下げとなった。新興国懸念から世界の金融・証券市場が波乱したのだが、年初は海外投資ファンドなどが昨年積み上げてきた「日本株買い・円売り」を一転、解消していったことが基本的な背景であろう。もともと、昨年に日経平均が過去3番目の上昇率を記録したのは、上記のように「日本株買い・円売り」を積み上げてきた結果だ。しかし、米国はリーマン・ショック後の大金融緩和政策から転換、段階的な緩和縮小を開始した。中国も成長一本やりから転換。そして、ここ数年世界経済の押し上げ要因となってきた新興国は成長の壁に突き当たり、綻びも見え始めた・・。その綻びに飛びついたのも海外のヘッジファンド連。新興国を攻め、昨年とは逆に、「日本株売り・円買い」(裁定解消)に転じた。「大相場の翌年の上昇率は鈍化する」というのは経験則だが、昨年末に、現況を予測したリポートもあった。が、思いだすのが遅かった!?もっとも、「先のことなど分からない!」のだ。しかし、多い少ないはあっても分かる部分があるから、生きていくことは楽しいし張り合いがある。そして、苦しくもあり迷いもある・・。

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◆マーケトでは、自分得意の分野・業種・企業にチャレンジするのが一番であろう。とはいうものの、4月には消費増税がスタートする。企業の賃上げは首相の言うようにすんなり始まるとは思えない。企業の景況感は慎重姿勢となっている、日銀の追加金融緩和はあるのか・・? では、テクニカル面は、まず、日経平均4週連続週足陰線は昨年5月以来であり、週末現在は中期相場を示唆する26週移動平均線の上にある。昨年6月に下値がサポートされた。ただ、その後、何度も26週線割れはあったものの、マイナスかい離幅が限定的だったことから、ここまできたのだ。もっとも、1万4000円処には長期線の52週線が控えている。世界的なレベルの変調でなければ、当面は、52週線、同水準にある12カ月線が「砦」となろう。引き続き、日本株市場の売買シェア6割前後を占める海外投資家動向が鍵となるとは誰も承知していることだが、さていかに動くか?

◆タケエイ(2151)が大幅安した。前日発表の今3月期第3四半期経常2.7%増、通期11%減益予想据え置きが嫌気された。昨年末以来、52週線をクリアしきれなかったことも失望売りを誘ったもよう。いったん、「戻り売り」の格好となってしまった・・。■さて、海外勢、国内機関投資家無縁のフォトクリエイト(6075)・東Mは2022円があって、1999円引け。注目材料は2月23日開催の8回目となる「東京マラソン2014」だ。コースやコース直近の道路では、最長6時間以上となる車両の通行止めがあるという。これまで紹介してきた同社記事を参照していただきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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