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2015/06/22

◆日経平均株価は前週末比253円95銭高の2万428円19銭と続急伸し、8日以来2週間ぶり高値水準となった。22日にユーロ圏緊急首脳会議はギリシャ問題を協議する・・。ギリシャ・チプラス首相はメルケル独首相や欧州委員会委員長などに支援を得るための提案したと伝わり、前週末の欧州株はドイツ株安も他の主要市場は上昇。米国株は4日ぶりに反落。日米金利差縮小から円は対ドルで小高い水準でもみ合い、対ユーロで反落展開となるなか、わずかに下げての発進した日経平均はその後上げに転じ、後場半ばからもう一段加速すつ展開となった。NY原油・NY金・LME銅など商品市況安に石油、卸売、海運など市況関連など5業種が下げ、非鉄、鉄鋼なども値上が率下位にとどまったが、みずほ(8411)、三菱UFJ(8306)、三井住友トラ(8309)の3大金融グループがそろって上昇した銀行が値上がり率1位となり、2位に保険、6位にその他金融と金融関連が上位に並び、3位医薬品、4位空運、5位陸運、さらに建設、水産がトップ10に入るなど内需関連が続いた。輸出関連は精密機器が1.30%高で8位に入り、14位にその他製品が1.08%、輸送用機器が18位と後位にとどまった・・。

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◆サカタのタネ(1377)はかつて何度か訪問した会社ひとつだが、2361円と連日で年初来高値を更新し、2000年7月以来ほぼ15年ぶり高値を付ける場面があった。国内種苗のトップメーカー。病気に強く収穫量も多い改良品種を風土々々に合わせて種苗会社が供給することで、インドや東南アジア農業も転換しており従来以上の収入増となる農家が増加していると一部報道があった。同社の前15年5月期連結業績は、売上高が前の期比6.6%増の575億円予想、経常利益は38.1%増の54億円予想とそろって3期連続最高更新見通し。「F1」(交配を繰り返して開発する。異なる特性をもった近交系・純系品種を交配した一代雑種F1の種子。雑種強勢を利用し両親よりも優れた品種を作り出す)、多雨高温の天候風土に対応した品種を開発することが世界の農家収入を潤し、結果、同社業績を押し上げる格好になる・・? 株価は昨年10月安値1355円を起点とした上昇基調が急となっている。1987年5月新規上場期に付けた最高値から、11年3月東日本大地震時には瞬間4ケタ割れ場面を見る場面。震災後の12年5月期には減収・2ケタ経常減益となった。株価は、12年9月に1005円と二番底を入れた後、上昇基調に転じ、ここまで上げてきた!PER27倍台に割高感は感じるが、2200円台前半への反落シーンから打診買いしたい。●当欄こだわりの東急(9005)は859円高値引けで07年6月以来の高値。●ジェイテクト(6473)は続伸し25日線沿いに上値を試す動きが続くか?なお、期待しつつウォッチングを継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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