バックナンバー

2016/01/04

◆2016年大発会の東京株式市場で日経平均株価は前年大納会終値比582円73銭(3.1%)安の1万8450円98銭と4日ぶりに大幅反落した。東証1部銘柄の約9割が下落、昨年10月22日以来の1万8500円割れとなった。

 昨年末と年初発表の米国景気指標(12月米シカゴ製造業景況指数は42.9と低下、12月4週米新規失業保険申請件数は前週末比2万件増の28.7万件)の悪化からNYダウの続落1万7500万ドル台割れとなったうえ、4日午前発表の中国12月製造業購買担当者指数(PMI)も48.2と前月から低下し、中国株が急落。午後は残り時間の取引が停止となり、上海総合指数は6.9%安と指数算出開始後で、年初取引として過去最大の下落だ。

 そして、東京外為市場では円が対ドル一時119円24銭と昨年10月以来の高値水準となるなど反発。業種別株価指数は鉱業1.79%高、石油・石炭0.84%の2業種が上げたのみで、輸出関連・内需関連株など幅広く売られ31業種が下げた。値下がり銘柄数は前年末比1115増の1712となり、値上がりは1037減の170にとどまり、変わらずは78減の53と一転、幅広く売り急ぐ格好となった。

 東証1部出来高は前年末比4億9665万株増の19億8657万株、売買代金は6147.6億円増の2兆2654億円。

 筆者中核銘柄としてウォッチングの銘柄でもトップ30銘柄とも下落。●サイバダイン(7779)<JQ>は分割落ち後高値更新も4日ぶり小反落となり、●アイサンテクノ(M)は(4667)も最高値を更新したものの小反落での終了となった。

PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。


◆トヨタ(7203)は高値7495円があり151円安の7337円と反落始動となった。
 筆者故郷の愛媛発の●住友鉱(5713)は大納会に続き一時1500円台乗せとなったものの小反落。昨年6月の7年2ヵ月ぶり2600円台乗せ後の下落基調は止まず。NY金一時5ヵ月ぶり安値にも3円安の1476円と小幅続落と辛抱したのだが・・。

 また、●DOWAHD(5714)も急反落し、昨年12月25日に付けた昨年来安値833円に接近。全般4日ぶり大幅反落展開となるなるなか、14日に、3日未明(0時50分頃)に、埼玉県本庄市にある子会社DOWAハイテック(株)の工場内でタンク破裂事故が発生し、2名が死亡し負傷者も2名発生する事態となったと発表。嫌気売りを誘ったことも足を引っ張られた?

 非鉄市況の下、中国をはじめアジア新興国経済の減速に伴う金属加工品の需要低迷が期初計画を大幅に下回ることとなる。株価は、昨年末の海外非鉄金属市況の続落展開もあり、昨年8月高値1243円以降は二段下げの格好となっており、下値模索の新年スタートとなった。が、昨夏高値からは大幅下落。為替、非鉄・貴金属市況をウォッチングしつつ、底値調べのここから再度、ウォッチングを開始しよう。

PR : 儲かる買い方を診断する分析ツールSTOCKBOARD。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ