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2010/02/09

◆日経平均は前日比18円安の9932円と4日続落した。8日の米国市場で、引き続き欧州諸国の財政懸念や米国内での金融規制強化懸念が根強く金融株を中心にNYダウ工業30種を構成する30銘柄中28業種が下げ、約3カ月ぶりに終値で1万ドルを割り込んだ。NYダウの下げを受け、東京市場も下げたが、直近下げ幅が小さかった医薬品など内需株の下げが目立った反面、NY金、原油先物価格が急反騰したことを受け商社、海運株が上昇し、直近大きく下げていたトヨタ(7203)など輸送用機器や電気機器をはじめとした輸出関連株が反発に転じ、小幅な下げにとどまった。■昨年11月安値から1月中旬まで続いた楽観相場の裏返しのような悲観相場が続いている。いつだって相場は、上に下にオーバーシュートしてしまってようやく止まるもの。今回の世界同時株安は、欧州諸国の財政赤字問題が景気・企業業績に及ぼす影響や、米国の金融規制強化計画、中国の金融引き締めなどが景気・企業業績に逆風となるとの懸念にある。ただ、オバマ大統領の規制強化計画が議会でそのまま通るわけではなさそうだ。また、景気回復の足踏みは、1月にかけて自分の身の丈以上に上がってしまった株価の上になお積み上げるほどには、企業業績の成長が伴わなかったということであろう。逆に、ここまでの悲観相場のまき戻しが今後どういった形で相場に現れるか?それとも、景気の二番底入りを、予感した下げ相場が続いていくのか、まだ、はっきりしてない・・。

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◆介護付き老人ホーム運営のメッセージ(2400)が4日ぶりに急反発。20万9800円と08年1月以来の高値を更新した。8日に発表した09年4−12月期連結営業利益は前年同期比19%増の35億円で着地し、据え置かれた通期予想に対する進捗率は83%と高く、増額修正期待が膨らむ。加えて、野村証券が投資判断「1」(強気)を継続し、目標株価を24万5000円から26万5000円に引き上げたことが買いを誘った。当欄では、上昇基調が崩れない限り「強気」を継続しており、07年2月に付けた戻り高値24万8000円を当面の目標株価としている。目先資金が流入して出来高が2000株超となったところでは警戒したいと思っている。介護関連最大手のニチイ学館(9792)は、昨年11月以来、52週線が上値ネックラインとなってきた。きょう現在870円にある52週線に対しプラスかい離を回復しないと、GOサインを発することはできない。引き続き、52週線超えを期待しつつウォッチングしたい。

◆スクリーン(7735)は8日に、今10年3月期連結営業損益は従来予想の190億円の赤字から165億円の赤字(前期は45億円の赤字)に縮小する見通しだと発表した。11月に続く今期2度目の増額だ。半導体市況が改善しており、半導体製造装置の受注が好転している。同時に発表した第3四半期(09年4−12月期)連結営業損益は167億円の赤字であり、第4四半期(10年1−3月期)は2億円と小幅ながら営業黒字転換する見通しだ!株価は、09年3月に付けた上場来安値109円を基点とした13週移動平均線及び26週線沿いの上昇基調にあり、突っ込み場面は買いに分があるとみる。大建工(7905)、不二家(2211)、シロキ(7243)など個人投資家好みといわれる低位材料株が年初来高値に買われる状況は同社株に追い風となるはずだと見ている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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