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2009/05/21

◆日経平均株価は前日比80円49銭安の9264円15銭と3日ぶりに反落した。20日の米国市場で、NYダウとSP500種指数が続落し、ナスダック指数が反落と3指数そろって下げたうえ、21日の東京外為市場で1ドル=94円台央と1円以上の円高進行となったことから、主力輸出株下げ、東京、川崎と首都圏で新型インフルエンザの感染が確認されたことから外出控え懸念の小売株が下落、金融株も売られた。■この日、アジアでは台湾が上昇したものの、日・韓・中・香港、シンガポール、インドはそろって下げた。3月安値からの世界株式反騰は、米景気回復への期待を背景に米国株が上昇したことを手掛かりに、戻してきたもの。米株が調整局面を迎えているとなれば、追随組に買い見送り気分が強まるのは当然。残念ながら、日経平均はきょう現在9450円まで下げてきた200日移動平均線を依然抜け切れないでいる。また、突破しなければならないとしてきた昨年11月5日9521円が少し遠ざかった。あと、少しなのだが・・。9000円台での綱引き、上下どちらにしても放れた方に付くしかない。

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◆TOPIX業種別株価指数で、値下がり率トップは1.5%と小幅下げの小売株。前日発表された1−3月期実質GDP(国内総生産)が戦後最悪の落ち込みとなったが、設備投資とともに足を引っ張ったのが個人消費の下振れだったことや今夏のボーナスは前年割れとの見方が売りを誘った。麻生太郎首相の「定額給付金」1万2000円也は跡形も消えて無くなり、税金でカバーした経費のツケだけが残り、個人は生活防衛にいそしむ。消費税引き上げという地獄の構図が見えてくる!?●ブックオフ(3313)は、「講談社などの出版大手3社が大日印(7912)などと組み同社株を30%取得する」などとの報道を受け13日にストップ高し、14日に940円まで急騰した後、調整が続いている。が、14日の出来高141万株をこなせば再人気化余地ありとみる。昨年2月の上場来安値440円からの再出発は、この資本・業務提携で本番に入る可能性あり。生活防衛型消費関連として見直したい。

◆前日は井関(6310) が年初来高値を更新し、きょうはクボタ(6326)が20円高の679円まで買われ、ようやく、1月6日に付けた年初来高値667円を更新した。52週線とのプラスかい離も拡大した。今後は、52週を下値サポートラインとした中勢上昇基調に転じるとみる。

◆日マクドナルド(2702)は4月28日の直近安値1691円から5月15日には1966円年初来高値に駆け上がった。その後、2000円の壁を意識した格好で調整に入っている。が、全般調整色を強めた(極端なセンチメント悪化がない)場合、1700円前半は拾っいたい。攻勢に入った企業の勢いはやはり買いとみる。

◆東亜道(1882)が4月27日の年初来高値を更新した。今10年3月期連結業績の急回復予想を好感したものだが、当欄は、NIPPO(1881)と日道路(1884) を強気してきたが、東亜道に道を譲った格好。日道路の今3月期は前期比小幅増収小幅経常減益見通しで、昨年10月上場来安値86円からの出発で7日高値までほぼ一本調子の上げ。いつ調整があっても不思議ない。が、引き続きウォッチングしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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