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2006/12/13

◆06年、新興市場は小正月が明けたばかりの頃から、まさに氷河期というべき1年だった。例えば、マザーズ指数は、1月16日の2800ポイントから11月21日の1002まで途中4度の反発場面を挟み下げ続けた。11月安値から12月7日には1174ポイントまで反発したが、きょうは1125引けと冴えない。本欄おとつい12日付けでは<今回のリバウンドは大きな上昇相場の小さな第1歩だ>と指摘したが、今回を除いた本年の4度のリバウンド局面で75日移動平均線を余裕裏に上回ったことはなく、今回の戻り場面でも75日線にとどいていない。12日付けで主張するには、最低限、75日線を大きく上回る必要があった。このことが少々ひっかかる。それでも、新興市場の体温計である楽天(4755・ジャス)のテクニカルチェックでは、急反発したこの日の動きは「悪くはない」。あわてず、いきまっしょい。

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◆10月中旬から2カ月間ほとんどノンストップで急騰してきた三菱鉛筆(7976)がきょう急反落した。強弱感が分かれるなか、利益確定売りがようやく優勢になったのだ。目先買いの手を安め値動きをチェックし●一方、きょう、1000円台乗せの大引けとなったのは、1019円の年初来高値引けとなった島津製(7701)。この1000円とび台固めを終えれば、もう一段上の相場が見えてくる。●新興プラン(6379・東2)はきのう急落したが、この日は切り返し、明日に期待をつないだ。

◆食品株がM&A、TOB(株式公開買い付け)本格化の中で話題となっている。米ファンドのスティール・パートナーズの保有銘柄のなかでサッポロ(2501)は10月中旬から一本調子のあげとなったが、●グリコ(2206)は11月16日安値1100円からこの日は1280円まで上げ、5月の年初来高値を更新した。●ならば、10月中旬から上昇急な電気興(6706)にも注目したい。スティールの持株比率は9.9%で、ここ3日間は最重要ラインである200日線を上抜いて推移しており、新たに一段上の相場に入る構えとなっている。

◆11日夕方から推奨したのは前日急騰したワコム(6727)とこの日小反落したサンリッツ(9366・東2)。サンリッツは電子機器の包装会社でありハイテク関連人気を備えている。今3月期2ケタ増収経常増益見通しで予想1株益は83.2円と高く、200日線水準の1144円など1100円台央突破となれば、1300円台直行があってもおかしくない!また、ワコムも強気で攻めていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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