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2011/09/30

◆2011年上半期末の東京株式市場で、日経平均株価は前日比94銭、0.01%安の8700円29銭と銭表示をしなければならないわずかな下げだが4日ぶりに反落した。前期末3月31日終値9755円から、1054円(10.8)の大幅な下げとなった。日経新聞の電子版、日経225指数採用銘柄の3月末比騰落率ランキングによれば、値上がり率1位にコナミ(9766)70.1%高、2位スカパーJ(9412)37.8%、3位ファストリ(9983)34.4%、4位日水(1332)、5位マルハニチロ(1334)、6位北越紀州紙(3865)、7位日東紡(3110)、8位JT(2914)、9位アサヒ(2502)、10位には静岡銀(8335)と内需関連が並んだ。1〜3位まではそれほど説明は難しくはない。が、後は、ひとまとめにして説明することができにくい。1位のコナミは任天堂(7974)が大幅安して反面教師となった。SNS(交流サイト)向けゲーム市場の拡大期待が、従来の携帯ゲームに勝った結果だ、任天堂は非225銘柄ということで値下がり率ランキングに登場していないが、3月末株価2万2750円(東京市場)からきょうの終値1万1220円まで50.7%下落。つまり半値となり、ランク3位に位置する!スカパーはアナログ放送終了、地デジ化を背景にCS放送への加入者増が期待され、10月からの新BS放送への課金上乗せに期待した買いが続いた。今3月期経常利益は3期ぶりに増益に転じる予想だ。■一方、値下がりランキング10位は、1位SUMCO(3436)56.2%安、2位ミツミ(6767)52.7%、3位太陽電(6976)48.7%、そして、4位に東電(9501)、5位川崎汽(9107)、6位川重(7012)、7位TDK(6762)、8位ソニー(6758)43.4%、9位アドテスト(6857)43.4%、10位ミネベア(6479)だった。アドテストなど半導体関連各社はいずれも市況悪化に相場の腰を折られた。電子部品各社は、ソニーが世界の家電市場で存在感が薄すまっていくように、対台・韓・中に対する競争力が低下、販価下落が突き刺さった。

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◆週明けからスタートの下半期も、各種ギリシャ絡みのスケジュールを横目に、(南欧諸国など欧州債務問題に一定の決着が付き、世界景気の減速感が後退するまでは、)ロデオとまではいかないだろうが、オセロゲームのように、強弱感が対立し裏表がひっくり返される場面がありそうだ。アメリカの存在感が低下していることも鬱陶しい。まずはNYダウが8〜9月のボックス圏からの底割れがないことを願おう!

◆日マクドナルド(2702)は2062円まであった後、小反落。なんとか、6〜52週線全線をわずかではあるがクリアした週末となった。電子部品関連や半導体関連株のようには上に跳ねにくいものの、09年以来1000円を挟み冴えないボックス相場が続く日ハム(2282)などとともに、下値もたつき場面では買い場を探そう。●データセンター運営のビットアイル(3811)も時々紹介している銘柄だが、データセンター稼働率上昇を背景に業績は続伸。株価も12週、26週線沿いに急伸長が続いている。●シップHD(3360)も何度か紹介している。5月以降、6週、13週線沿いのゆっくりではあるが着実に下値を切り上げてきた。2000円接近で強弱感が別れ、調整色を強めたところから買い場を探そう。  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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