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2009/03/06

◆6日、3月第1週末の東証1部市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反落。TOPIXも大幅安し721.39終値は、1983年12月以来25年3カ月ぶりの安値だ。5日の欧米株は、中国が追加景気対策を示さなかったうえ、欧米の金融システム不安や世界的なリセッション(景気後退)の深刻化が懸念され大幅安した。NYダウは6600ドル台を割り込み97年4月以来12年ぶり安値となった。6日に発表される1月雇用統計の悪化が予想されており、これを見越した売りも先行した。

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◆東京外為市場で1ドル=98円台前半と1円以上の円高に振れたことが嫌気され、パナソニック(6752)、トヨタ(7203)、キヤノン(7751)など電機、自動車、精密機器・・と輸出主力株がそろって軟調展開となり、投資家心理を冷やした。■キヤノンは5日続落。70円安の2165円まで下げ、昨年10月28日に付けた昨年来安値2215円をほぼ4カ月ぶりに更新した。筆者が使用してきたカメラは36年間で2社の製品。最初がオリンパス(7733)の小型軽量一眼レフシリーズ「OM−1」。89年からキヤノン「EOS」シリーズで「630」を愛用。寿命を迎えた後、デジタルカメラではコンパクト時代はパスし、「EOS Kiss DigitalX」から・・とキヤノン製が中心。デジタルの便利さは重宝だが好きではない。今でも630機に乗り替えたいほどだ・・。世界的な金融不安、景気深刻化懸念が背景に、円高に振れたこともあり業績への懸念が広がった。ただ、株式分割落ちを考慮した最高値07年6月の7450円から下落基調が止まず、2000円割れが視野に入ったことは何を意味するのか、輸出主導の日本製造業の再検討を併せて、問い直すほかない!

◆前日朝に233円高値を付けた後、失速した日本道路(1884)が反発した。「高値圏で上ひげの長い週足陰線」を引いた。が、低位思惑を基本材料とした、景気対策関連株として、200円割れから180円台水準までの間で「押し目買い」、半値押しで200日線接近の160円水準で「突っ込み買い」とする。

◆この日の介護関連株星取表は4勝3敗1分。変わらずで終ったワタミ(7522)を入れて8銘柄としたなかで、ストップ高に買われたのはケア21(2373)。4000円高の4万1600円引けとなり出来高188株(前日比171株増!)で59株の買い注文を残した。5日発表の09年10月期第1四半期連結営業利益が前期比2倍4400万円となるなど増収大幅増益だったことから買いが先行した。2月6日高値4万6000円突破がカギとなる。同社では、「介護従事者不足は依然として続き、人材の確保は介護事業者の大きな問題となっているが、今年4月からの介護報酬改定では、報酬アップ分は全額従業員の待遇改善にあて、従業員の待遇改善をより進めて定着率を高め、人材の確保と従業員のモチベーションをより向上させ、攻める体制を構築しているという。

◆また、ワタミは6日付けの日本経済新聞朝刊が、「逆風下の健闘企業」(7)として紹介。昨年10月安値1410円を基点に9カ月ぶりに動意付いた後の、調整が進んでおり、前週、26週線にタッチした後、2週連続陽線で反転したばかり。買い場を探したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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