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2005/08/26

◆昨日、「内需関連大型株の相場の流れを読むのに手ごろな銘柄」とした、東急(9005)があっさり、200日線を割り込み「上ひげの長い小さな週足陰線を2本連続引いて」しまった。東証業種別指数の騰落は33業種中、4業種が下落と強い相場であったが、そのうち精密を除く3業種は、不動産、倉庫・運輸、小売りの内需・消費関連であった。しっかりしたのが電機セクター、自動車部品株、鉄鋼、非鉄株。この分では、来週は内需株やや苦戦か(東急が、すかさず切り返す展開になるか注目)。■では、半導体、電子部品など電機セクターあるいは携帯電話などに絡む通信インフラ関連株がけん引するか。アナリストの意見は強弱はっきり分かれる。「日本株が今後さらに上昇するためには出遅れている電機株が上がる必要がある。が、世界のハイテク株は調整局面に入っているため、リード役となるのは難しい」というのはドイツ証券で、半導体関連株では、「世界のハイテク株を代表するインテルの株価は7月のピークからすでに10%強下落している。7月の米半導体出荷額は前年比1.9%マイナスに転じている」という。本欄がソニー(6758)を、9月末の経営計画発表に注目して、ここからどのシーンで買いを推奨しようかと思っている間に、◎ほとんどのアナリストが「売り」か「中立」としている三洋電(6764)がきのう日足一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を上抜き、きょうは2000万株弱の大商いで続伸。300円回復にあと1円と迫ってきた。新たな話が出たわけではない。見るべきことは19日現在の信用倍率が1.18倍ときっ抗していることくらいか。あるいは、電機株人気到来の前触れかは良く分からない。◎ならば、03年9月から7000円処を下限に往来相場を続けてきたTDK(6762)が年初来高値を更新し、昨年高値8630円を射程圏内に入れてきた動きに注目すべきか。本欄では現在、電機セクターは短期相場型のレベルから脱っしきれないと捉えており、市場体温計候補のソニーや浜松ホト(6965)、電気硝子(5214)を、半導体関連ではスクリーン(7735)、東京精密(7729)などを個別に注目し続けている。

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◆片倉(3001)はきのうの好業績、増額修正発表の結果描かれたきょうの天井足でもって「売り」推奨。本欄注目株から除外する。◎Jストリーム(4308・マザ)は合弁会社設立やボッドキャスト関連事業開始発表を受けストップ高で02年5月以来の41万円台回復。同社の技術に時代が追いつき始めた。収益拡大はもう少し先だが、その時を先取りした相場が始まっている。◎マツダ(7261)はきのう日足一目均衡「雲」上限を瞬間割り込んだことでかえって弾みが付ききょう反転。割安感強く、中期押し目買いで再び推奨開始。◎IBダイワ(3587・ジャス)は週足良し!1単位いかがか

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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