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2007/01/22

◆日経平均は昨年4月のITバブル後高値1万7563円が目前だ。過去最高値更新が続く世界各国の主要株式指数に遅れまいと、1周遅れの相場ながら出遅れ割安感を背景に上値を取りにいこうとしている。一方、新興市場では、さすがに東証マザーズ指数は反落し大証ヘラクレス市場も小反落した。しかし、ジャスダック平均は7日続伸し、出来高は2億株を超えた。といっても、出来高上位13銘柄までは前日まで2ケタだった銘柄群であり、いつ突然会社終了宣言が出されても不思議ないゲーム感覚の短期売買だが・・。

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◆新日鉄(5401)が反発、一時667円まで買われ、4日大発会の安値664円と翌5日高値645円の間に空いたいわゆる「窓」をきょう埋めた。「窓」を埋めきれずに下落しては、先行き相場がおもいやられる。しかし、これでテクニカル面でも、昨年大納会高値691円に挑戦する資格を得たといえる。本欄18日号では、「太平工(1819)、大平金(5541)が高値を更新、群団は新日鉄攻勢への先駆けと見てよい」としたが、きょう一時高値に迫った新和海(9110)などとともに、群団先駆け、日経平均の昨年来高値更新のみならず、新日鉄の大納会高値挑戦に向け着実な上昇が期待される。

◆その新日鉄株式を1900万株強、トヨタ自(7203)株式を629万株、投資有価証券として保有する全株式数が9690万株、1290億円(前期)保有しているのが、本欄おなじみの中期注目株で17世紀創業の機械・鉄鋼商社・岡谷鋼機(7485・名)だ。今2月期連結業績は2ケタ増収2ケタ経常増益だが、名古屋銘柄ということでPERは10倍台にとどまる。しかし、きょうは1770円まで買い進まれた。4日の戻り高値を更新し、昨年5月以来の高値となった。ここは押しの一手だろう。●既紹介でトヨタ創業本家の豊田織機(6201)も含みはケタはずれのボリュームだ。右肩上がりが続くチャートに導かれ8000円相場を狙いにいっても不思議ない!?●また、オンラインゲームで飛躍狙うコムシード(3739・名セン)は強気でなべ底形成場面をウォッチしたい。

◆それにしても、任天堂「DS」、「Wii」向けゲームソフトの売れ行きがすごいが、ソフトを提供する本欄昨年12月4日号紹介のハドソン(4822・HC)の先週にかけての上昇ぶりはすさまじい!また、同月11日付けで紹介のコンピュータ入力機器(ペンタブレット)で世界シェア独走のワコム(6727)もマイクロソフト新OS「ビスタ」関連株として大にぎわいとなり、きょうも昨年来高値を更新した。●また、12月25日号で、新年4月からGPS搭載が義務付けられる「携帯電話」関連株として新年注目株としたのは、住宅地図のゼンリン(9474)だ。こちらは、昨年6月安値1910円から反転、きょうは3850円まで買われ倍加を達成した。GPS搭載となれば面目躍如の一段高が期待できそうだ。■なお、本日Web強気紹介は、溶接メカトロ機器が好調で来期にかけ、好業績が続きかつ三角保ち合いから上放れたダイヘン(6622)、●携帯電話向け小型GPS受信機を開発済みで、24カ月移動平均線へのプラスかい離を回復した古野電気(6814・大)だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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