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2004/09/16

◆朝寄り前の外資系証券注文状況は売りが4200万株超と急増し、差し引き2350万株の売り越しとなった。ただ、これは前日の米国株安を受けての売りというよりも、9月中間期末に絡む調整売りと見られる。もっとも、メリルリンチ証券の9月世界ファンドマネージャー調査では、前月に続き日本株を増やすとの答えは低下、不安視する声もある。需給面で言えば外国人投資家の買いが継続していることが市場に安心感を誘っているが、5月から買い越しに転じた投資信託にも期待がかかる。この投信、公募投信をしのぐ成長が続いているのが98年12月から新設された私募投信だ。私募株式投信は8月末で純資産額12.6兆円、前年同月比5割増で、25兆円、27%増の公募株式投信を大きく上回る急膨張ぶり。投信1514億円買い越しの8月分の半分を占めている。銀行窓販を考えれば公募株式投信を通じた買い越し基調のあり投信の買い越しは当分続きそうだ。今後、信用買い残過多のハイテク株が上昇期に入った場合の有力な買い勢力となると考えられる。◆足元、気乗りのしない相場となった要因のひとつは鉄鋼株にある。増額修正に続き鋼材の緊急増産に入ったと報じられたものの、かえってきのうから今朝にかけて売られてしまった。新日鉄(5401)はきょう25日線を割り込んだ後、引けにかけ上げに転じた。これがあすの上昇につながれば良いのだが、長目の週足陰線となると全般に影響を及ぼしそうだ。■26週線に支えられ800円攻防戦が続くブレーキ材で自動車関連の日清紡(3105)、◎アジアの港湾開発関連受注続く若築建設(1888)、◎産油国の石油関連設備投資拡大でプラントの千代田化建(6366)に注目。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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