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2009/02/20

◆日経新聞はいつも最終面から読むことにしている。1面トップから経済面までは、通勤電車を乗り継ぐなか、「中央総武線」荻窪駅に到着するまでにポイントをまとめて、デスクワークに入る。デスクワークが終れば、いくつかの記事を切り出した後、新聞は新聞置き場に眠る。この日は、スポーツ欄の下の小さな記事に目がいった。四国の高校の後輩で母校から唯一プロ野球人となった元中日エースで99年セリーグMVPの野口茂樹投手が、「米大リーグブルージェイズ(BJ)の入団契約が不成立となったことが18日わかった」と報じられたのだ。昨秋、楽天のトライアウトに失敗したことは分っていたが、その後、どうしたのかが分らなかったのだが、「BJとマイナー契約で基本合意はしていた」が、高校時代から悩まされ甲子園行きを断念させられ、中日ではエースの座から追い落とされた「左ひじ」に問題ありと、また泣かされた!中学時代から注目されてきた左腕がついに休むときがきた!野口投手がこれから何をどうするのかは知る余地もない。が、ただただ、ありがとう、というほかない。

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◆東京株式市場は底抜けに向かった静かな下落相場が続いている。20日の日経平均株価は7416円38銭と反落した。一時7382円まで下げ、昨年11月21日の7406円を割り込んだことで、10月28日の6994円が大底であるとの確認はならず、一段安するリスクが高まった。世界金融不安・業績の一段の悪化懸念などが上値の重しとなった。TOPIXは終値で昨年10月27日安値746.46を割り込み、1984年1月5日以来ほぼ25年ぶり安値となった。日経平均は週足で、「年明け3週連続陰線」と先安を示唆したスタートから2週の陽線を挟み、前週に前の週の高低全てを包み込む陰線を刻んだ。そして、今週は下放れのスタートの後、結局陰線で終り、4週間の8000円攻防戦を負け戦で終った。東京市場では、直近パニック的な下げは見られずジリ貧基調だったが、週明けは急波乱があっても不思議ない動きが想定される。

◆米国では前週から今週にかけ、さまざまな景気対策・金融安定化対策が成立あるいは発表されたが、19日の米国株は企業業績悪・2月フィラデルフィア連銀景気指数の大幅悪化発表を受け金融・ハイテク株から反落。NYダウは7465.95ドルと7500ドル割れし、2002年10月9日7286ドル以来6年4カ月ぶり安値となった。市場の過剰で性急なオバマ大統領への期待感が剥がれたともいえる。

◆前号の液晶関連材料は、日電硝子(5214)が645円と3日続伸、週足陽線となり、JSR(4185)は反落も25日移動平均線の上にある。日立化成(4217)は小幅高も高寄りの日足陰線となりいったん下に振られる場面もあるか。

◆また、介護報酬引き上げ関連銘柄・星取表は2勝4敗1分けと健闘。当欄介護関連中核銘柄のメッセージ(2400)は反発し、前日無風のセントケアHD(2374)は2500円高の3万4500円引けで、6日の直近高値3万6050円をうかがう。ロングライフ(4355)は変わらずで終るも、一時2万460円まで買われ、昨年8月25日以来の高値水準を付けた。52週線を一時超えた後、一服となったが、1万6000円台にある26週線を下値サポートラインとみて、突っ込みを拾いたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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