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2007/04/06

◆東京・世田谷の桜は盛りを過ぎたが、奈良市郊外にある葬儀場の桜は7分咲きから満開だった。高校卒業後40数年ぶりにあった叔母夫婦をはじめ数十年ぶりにあったそれなりに老いた顔々は昔の顔には繋がらなかったが、昔話が弾んだ。出棺の前、最後に棺の中の亡き伯父を花いっぱいに飾る時に、小母が顔を手で触れつつ泣きながら「ありがとう、ありがとう!」と何度も繰り返していたのを聞いて、二人はいい生活をおくったのだということが伝わってきた。いい葬儀だった。

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◆4日午後、株式市場を離れて、奈良に向かった。相場はその日急騰した。が、日経平均はきのうきょうと1万7500円を挟みモミ合う展開となった。商いは売買代金3兆円割れが続き調整期間であることがしめされたが、海外株式市況好調の中では日本株だけが下がるという格好にはならない。米雇用統計が想定内のレベルだとすれば、上値を試す動きが続きそうだ。

◆4月入りと同時に「動きの良い主力大型株に集中する」人気が追い風となり東芝(6502)が走った。その先導役を果たしたのは筆者年間注目株・東芝プラシス(1983)だ。原発据付工事大手であり、海外でプラント工事、メンテナンス関連受注が増えているといわれ、「東芝がTOB(株式公開買い付け)で100%子会社する」との噂も一部で流れたという。ただ、週足は上ひげの長い「長大陽線」となった。4ケタ定着を目指した4ケタ底値固めが続きそうだ。●原発関連では、格納器を手がける山九(9065)に注目してきたが、下値が600円に接近してきたところでは押し目買い人気が膨らむパターンが続きそうだ。■「不祥事の缶詰」荏原(6361)が大幅高し連日で年初来高値を更新した。信用需給の緊迫化、需給は好調であることが喧伝されてはいるが、「不祥事の缶詰」ゆえに、「新規売りがどっと増えそうだ」という。仕手思惑株化を期待した短期資金が流入しているとの見方もあった。■また、水関連の地球環境も問われており、●化工機(6331)も400円台を回復し、年初来高値を更新した。短期資金再介入説が聞かれたが、これまでは短期で急騰急落するパターンが多かった。が、今回は、昨年6月以降、24カ月線に下支えされ上昇を継続している。底堅さを想定すれば、上値を追いかける展開を想定してもよい。

◆ヤマハ(7951)が上場来高値を更新し、99年12月安値620円を基点としたすばらしい長期上昇基調を継続している。まさにかっこいい足である。資本移動を含む提携があるかは不明だが、保有するヤマハ発(7272)株をトヨタやそのグループに譲るか?可能性はどうか?ヤマハ及びヤマハ発の中期相場が期待される。

◆堺化学(4078・大)が年初来大きく値を飛ばしてきた。酸化チタン、チタン酸バリウムなどが主力であり、業績は抜群によい。デジタル回路のノイズ除去やスイッチングに使用される多層セラミックコンデンサーの生産増が大きく伸び、業績は様変わりの状況となってきた。ゲーム機、携帯電話、FPD材料など向けへの誘電体材料が伸張、業績・株価とも長期強気で臨みたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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