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2014/10/09

◆日経平均株価は3日続落。引けにかけ下げ幅を拡大する展開となり、前日比117円05銭安の1万5478円93銭し9月1日以来の1万5500円割れ・・となった。8日の米国市場では、NYダウはFOMC議事録が事実上のゼロ金利政策の継続を示唆したこともあり、274ドル超の今年最大の上げ幅となり3日ぶりに急反発。しかし、NY円は反落したものの、東京市場では円が小幅続伸で発進した後、後場には1ドル=107円台へと上昇。輸出関連セクターが業種別株価指数でそろって値下がり率上位となった。原油先物価格は在庫増が嫌気され1バレル1.54ドル安の87.31ドルと大幅に下落し1年半ぶり安値水準となり、NY金やLME銅先物など非鉄先物価格も大幅に下落したことを受け、卸売業が1.69%安となるなど、非鉄金属、鉱業とともに業種別値下がり率トップ10入り。また、内需関連として9月初めまで3カ月上昇基調にあった建設セクターも、資材・人件費高懸念再燃もあって10月入りとともに下げを加速、2.27%の大幅3日続落で値下がり率1位となった。結果、業種別株価指数は33業種中、唯一、日水(1332)の変わらずを挟み4日続伸(6日安値から10.9%高)に牽引された水産・農林業が0.15%高となり4日続伸したのみ・・。■さて、前日記しようにIMFが2015年の世界成長率予想を7月の4%から3.8%に下方修正したことはバラ積み運賃の総合指数であるバルチック海運指数の下げ要因となり、商船三井(9104)は2日連続で年初来安値を更新した。郵船(9101)は4日続落し、川崎汽(9107)は続落。業種別株価指数で海運株は9月3日に418.8の5ヵ月ぶり高値を付けたものの、その後はほぼ一本調子の続落基調となっており、4月の年初来安値361.2に接近中だ。8日のバルチック海運指数は24ポイント安の991と6日続落し8月14日以来の1000ポイント台割れとなり、9月10日の直近高値1197や1月2日の年初来高値2113から大きく下げ、7月22日の昨年1月以来安値723円が視野に入りつつある。その悲鳴が株価を押し下げた?

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◆また、当欄期待の「統合型リゾート(IR)推進法案(通称カジノ法案)」が遅れる見通しとなったことから、コナミ(9766)が連日で年初来安値更新するなど同関連銘柄の目先き不透明感が濃くなったことは長期的にはともかく、足元の懸念材料なった!?また、前号のヤオコー(8279)は最高値で書いた格好となった。が、同社の成長力やPER18倍台から割高感は乏しい。ただ、短期的に調整色を強めるかたちか?神戸物産(3038)、加藤産(9869)、三菱食品(7451)とともに業績面ではなお期待できることから引き続きウォッチングを続よう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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