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2005/12/07

◆みずほFG(8411)が乱高下した。96万1000円の上場来高値を10時20分頃付け、午後2時頃に95万8000円まで再び上昇したあと、いつものように高値警戒感が強まり、株価指数先物主導で同社株をはじめ全般上げ幅を縮小していった。同社の場合2時50分過ぎに91万5000円まで突っ込み、結局、5000円安の92万1000円で終り、日足は厳しい格好となった。が、きょうの段階の週足には、上昇基調の余裕が感じられる。少々の後退は(決定的な後退でない限り)、次の相場のエネルギー充填期と考えている。つまり、11月前半の銀行株をリードした三菱UFJFG(8306)は現在、エンジン全開に至っておらず、やはりきょう上場来高値を更新した三井住友FG(8316)はここから11月上旬以降の調整で蓄えた上昇エネルギーを噴出しての新値追い相場を予想している・・といった具合に、メガバンクが少し時間をずらしながら高値を順番に更新している間は、相場の天井打ちはないのではないか。そして、(もちろん調整をはさみつつであるが)新年前半もメガバンクや地銀上位行はTOPIXを押し上げる代表勢力となる可能性が高いと判断している。

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◆平均株価が1万5500円台に乗せた現在も全般相場は、上値をトライする体力、エネルギーが温存されている。そして、年末年始にエネルギーを放出してしまう恐れさえある。本欄としては、以前、指摘したように、買い気にはやりがちな年末年始相場は徐行運転のほうが良いと思っている。海外投資家は12月決算が終ればポートフォリオ組み換えをおこなうため、時には年明けとともに、相場の流れが全く変ってしまうことがあるからだ。その意味では、ハイテク、エレクトロニクスセクターは銘柄選択が厳しくなろう。注目はここまで脇役にもなりきれなかった消費関連株がどのくらい人気を得るかだ。割高感強い三越(2779)以下「デパート」文化見直し時代が再来するかなどチェックしつつ、いまや多彩に花開いた多くの消費関連株の中から新たな星を見出だしたい。来3月期で企業は4期連続連結経常利益最高更新するが、その結実した実を家計の収入増として反映させる時期がきたからだ。

◆もうひとつは、インド関連株。実績では、建設・プラントで熊谷組(1861)、日工営(1954)、東芝プラシス(1983)。輸送では日新(9066)。一大勢力は自動車・二輪車関連で実績も豊富。四輪のスズキ(7269)、二輪のホンダ(7267)、部品では本郷(3425・ジャス)と来春合併するヒラタ(5989・ジャス)、住友電装(6948・名2)、きょう分割落ち後の高値のOBARA(6877・ジャス)、国産電機(6992・2)。医療ではシスメックス(6869)、テルモ(4543)、島津製(7701)など。既に同意中の銘柄もあるが、今後、動きを見ながら順次紹介する予定。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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