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2005/10/14

◆ひところ本欄中期銘柄として紹介していたジャックス(8584)が朝方から買い物を集め、100円高の1085円ストップ高で寄り付いた(その後、利益確定売りに上げ幅を縮小したが大幅高で終った)。1085円は96年1月以来9年9カ月ぶりのことだ。きのう13日に05年9月中間期業績予想を大幅に増額修正したことが好感された。連結経常利益は従来予想を20.3億円上回る前年同期比56%増の46.8億円に修正したのだ。注目すべきは、その増額の理由。同社は、「今後の金利上昇懸念を考慮し、資金調達を多様化し、有利子負債の圧縮を目的として機動的に債権流動化を実施した」という。きょう、不動産株は年初来高値更新後、利益確定売りに反落に転じたが、販売好調が続くマンション関連株や不動産再生関連などプラス圏を維持した銘柄も半分はあった。また、含み資産関連として評価された銘柄群や倉庫・運輸株、陸運株が好人気となった。■某外資系証券では、来週18日に、「資産インフレは再来するか?〜不動産・ゴルフ場・美術品市場の見通しと関連企業」に関するセミナーを開催する。また、モルガン・スタンレー証券は13日付のレポートで「06年マクロ環境は日本株にやさしい。事実上のゼロ金利は07年初頭まで続く。TOPIX1700ポイント実現が06年のメインシナリオに。86年バブル前夜との多くの類似点が“バブルの匂い”を漂わせる」と指摘する。日銀の金融緩和政策終焉が近く、本格的なデフレ脱却が見えつつあるなか今春に続きネット投資家など目先資金好みの「含み資産関連株」人気は断続的に続きそうだ。できればその間、銀行株、自動車関連株などは調整を続けて欲しいもの。また、ハイテク主力株は9月中間決算発表本格化を前に日米とも動きにくい環境(業績上ぶれ銘柄は限定的という意味)にある。これらセクターが個別はともかく、セクターごと動けるのは2〜4週間の調整後となろう。◎年初来高値を更新した東急(9005)、◎91年5月以来の2100円台に上げてきた片倉(3001)、◎春に特定筋介入説も5月高値後鳴かず飛ばずだったが、今週末ようやく全週足移動平均線を上抜いたヤマタネ(9305)に注目。◎そして、わが知友は、仕手集団リーダーと某外資系ファンドマネジャー連携説があるといい、きょうも433円と93年8月以来の高値に急伸、先週から2週間で122円高(39%高)した含み資産で定評のある<東京テアトル(9633)の動きに重大注目せよ>と囁く。

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◆TBS(9401)を楽天(4755.ジャス)が取り込もうとするのは、携帯電話やパソコンでテレビの番組コンテンツを提供することを視野に入れてのもの。取り出せるシステムづくりを担なうのがJストリーム(4308・マザ)やコネクト(3736・マザ)だ。Jストは75日線タッチからきょう浮上。売られ過ぎ水準のRCIがGOサインを発信した。コネクトもきょう75日線割れ後に急反騰、週足が好転し減額修正は織り込んだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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