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2009/10/21

◆日経平均は前日比3円安の1万333円とわずかに反落した。20日のNYダウが反落し、為替相場も連日で小動き。中国、豪州など東アジア・大洋州6主要市場もそろって小幅に下げたことも重なり、模様眺め気分は強く、日経平均は日中値幅58円と連日で小幅にとどまった。20日の米国市場では、発表された企業業績は好調だったものの、9月の住宅着工件数が市場予想を下回ったことから、NYダウは反落。国際商品市況もドルが底堅い動きとなるなかNY原油先物が反落、NY金を除く主要先物指数が下げた。

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◆さて、困った!直近で取り上げてきた東芝(6502)、スクリーン(7735)、日電産(6594)がそろって年初来高値を更新してしまったのだ。3銘柄とも9月に年初来高値を付けた銘柄であり、13週移動平均線を下値支持ラインとした下値切り上げ型チャートが続いている。スクリーンは6月中旬から4カ月間350円前後が、東芝は8月中旬から2カ月間400円台後半が、日電産は7月最終週から2カ月半ほどの7000円絡みがそれぞれ上値関門となっていたが、これを一気に突破したのだ。■東芝には2外資系証券が20日付けで目標株価あるいは投資判断を引き上げたことが材料視され、スクリーンは野村証券が最上位の投資判断「1」(買い)を継続し、目標株価を413円から533円に引き上げたことが手掛かりとされ、日電産は2証券が投資判断「中立」や「買い」を継続し、目標株価を引き上げたことが材料視され、出来高を増やし高値を更新した。■  なかで、昨秋のリーマンショック時に、モミ合いから一気に下放れした日電産やスクリーンと違い、東芝には昨秋相場で一気に下げたチャートは現れない。前2社株には戻り待ちの売りが「崖」の上で待ち構えているとみるのが妥当であろう。日電産は8000円前後に1年強の壁がある。スクリーンには400円台で7カ月の壁がある。この水準がいったん利益確定売り水準となりそうだ。●一方、24カ月線をこの日わずかながら上抜いて終った東芝のポイントは24カ月線を鮮明にクリアすること、その後は昨年3月安値の649円が目標株価となるが、これは、大型株ゆえに全般相場との兼ね合いがあり、単なる目標株価といったレベルで、出来高、値動きをチェックし対応したい。

◆苦戦は、9月高値の介護関連株。主戦のニチイ学館(9792)は10月2日に200日線に急接近して下げ止まったが、10月の戻り相場では75日線に上値を抑えられ気迷い相場が続く。また、中長期期待銘柄としたメッセージ(2400)は9月16日が戻り高値。13週線割れは今週で4週連続だ。10月上場来安値から株価は3倍化超を達成しており、一段と調整色を強める可能性を否定することはできない。しかし、昨年10月安値を基点とした中勢上昇第2波入りまで時間を待てばいいこととみているのだが・・。

◆ソフトバンク(9984)が2175円まで買われ8月31日の年初来高値2150円を更新。今3月期は業績回復基調にあり、昨年10月の上場来安値636円を大底とした、13週線あるいは26週線沿いの上昇基調にある。ここは、買い場を探したい。株価は、3カ月の2000円台前半でのモミ合いの後、昨年10月の上場来安値636円を大底とした、13週線あるいは26週線沿いの上昇基調にある。7月最終週から上値ネックラインとなっていた2000円台前半の上値関門を突破しており、上昇余地は大とみる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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