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2012/01/26

◆25日の米国市場では、NYダウが3日ぶりに反発し1万2756ドルと昨年4月29日10日以来の高値となり、機関投資家が指標とするS&P500種指数も反発、1326ポイントは昨年7月26日以来半年ぶり高値水準だ。08年リーマン・ショック後の高値は、NYダウが昨年4月29日につけた1万2810円、SP500種は同5月2日の1360だから、いずれも射程圏内に入ってきた。25日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が「2014年遅くまでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を低水準のまま据え置く」と発表。日欧などの経済と比較し、堅調と見られる米国だが、FOMCは長期間にわたり実質ゼロ金利を据え置くことで、景気の底上げを狙う!

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◆一方、欧州では欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債の減免措置に受け入れを拒否したと伝わるなど、未だ債務危機脱出の号砲は聞かれない。2月〜4月のイタリア債務大量返済期間入りは目前だ。欧州債務危機はこれまで繰り返し、売り材料視されてきた。実際、ギリシャ株(FTASE20種指数)はリーマンショック後の最安値(09年3月9日の718.41ポイント)から、09年10月には1559.09の戻り高値を付けた。が、今年1月10日に237.65まで下げた(25日は292.54で23%の上昇)。

◆日本では、1960年代の高度成長期、80年代のバブルと90年代のその崩壊期を知っている我々高齢者世代では、先行きは暗いとの見方が多く、若者世代は先行きに楽観的な見方が多いとの調査結果が先に報じられた。若者の数字は、まだまだ捨てたものではないと思わせる?80年代のジャパニーズ・スタイルは過去のこと。電気機器に80年代のような世界に突出していた時代が再び来るかは・・?もっとも、全く違った世界が誕生する夢はいつだって若者に残されている。

◆さて、2月5日に決算の発表が予定される加工食品卸最大手の三菱食品(7451)が6カ月移動平均線沿いに気の長い上昇基調を刻んでいる。この日は69円高の2148円高値引けで昨年9月高値2240円に迫った。週足では6週線沿いに上昇中で9月高値更新から新たな展開入りが期待できそうだ。知友アナリストは、「同社は昨年7月に明治屋商事、サンエス、フードサービスネットワークと合併した。合併効果がどのタイミングで出るかは簡単にはわからないものの、同社は合併時に作成した今期計画を第2四半期終了時点で早くも増額修正した。増額修正要因の中身はもちろんわからない。もともと計画が低かったのか合併効果なのか、市場環境なのかという中身です。しかし、収益ウエイトの高い10―12月も堅めの予想に見え、第3四半期も通期計画に対して上目の着地が期待される。特に目の離せない1社となりましょう」という。●ちなみに先に記した同業の加藤産(9869)は26週線上の実にゆっくりの上昇基調にあり、週足ベースの一目均衡表の「雲」と呼ばれる抵抗帯上限も下支えしている。  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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