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2015/08/06

◆日経平均株価は前日比円高の円と続伸した。5日のNYダウは小幅に利上げ観測が高まり長期国債上昇もあり小幅ながら5日続落した。が、SP500種指数やNASDAQ指数は4日ぶりに反発。米ISM非製造業PMIなど良好な指標が後押した。好調な企業決算発表が続くなか、東京市場は買い先行で始動。2万800円台と7月21日以来の高値を付ける場面があった。ただ、その後は、利益確定売りも出て10時過ぎから上値が重い展開となり、14時過ぎまで2万700円台でのもみ合いが続いた。そして、明日は週末控えとあって上げ幅を縮小し、この日の安値で終了した。為替相場は、前日海外為替市場で約2カ月ぶりのドル高・円安に振れたこともあり、1ドル=124円台後半で終日もみ合う展開となりガラス土石、自動車、機械、電気など輸出関連や海外商品市況安にも非鉄、鉱業、卸売、鉄鋼などが上昇した。一方、水産農林、ガス電気、医薬品、小売など内需株が下げた。

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◆ヤマダ電(9831)は後場上げ幅を拡大し一時500円台を回復。終値は1円未達の499円引けとなり、6月25日以来の水準に戻してきた。この日昼時間に発表した今16年3月期第1四半期(4-6月期)連結経常利益が前年同期比2.8倍の54.4億円と大幅拡大し、4-9月期(上期)計画149億円に対する進捗率が5年平均の27.3%を大幅に上回る36.5%に達したことから見直し買いが広がったもの。出来高は急増し、5月末以来の1000万株台を回復。家電小売業界で4K対応商品が伸長しているテレビ・ブルーレイレコーダーのほか、生活家電商品が伸びた。エアコンなどの季節家電商品は伸び悩み、パソコンでは昨年のウィンドウズXPからの買い替え需要の反動や同10の発売前の買い控えから低迷した。しかし、同社もまた、海外観光客のインバウンド需要が盛り上ったことが業績を後押しした。4月20日以降は、家電量販店として初めて共通ポイントサービスを導入し、インバウンド需要獲得へ免税販売の取組みを強化しており客数増加に向けた取り組みを継続しているという。13年9月の株式分割落ち安値258円から始動の相場は、昨年11月から今年5月高値まであった後、調整局面となっているが、PER15倍台に業績変化率の高さから割高感は乏しい。長期相場を見る52週移動平均線は昨秋以降、インパウンド関連人気もありナベ底をゆっくりではあるが上昇基調を刻んできている。ここから押し目場面では、600円台回復を目標として拾っていきたい。

◆NTT(9432)が151円高の4945.5円と反発した。前日発表の4ー6月期営業利益は前年同期比20%増の3588億円と市場予想3118億円を上回ったが、株式分割落ち後高値最高値を更新した後、利益確定売りが広がったもの。ここは、一服場面を待ち伏せしたい。大手証券では決算内容はポジティブ、利益進ちょくは良好と評価しており、株主還元も具体策が徐々に公表されるとの指摘があったという。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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