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2008/11/04

◆11月4日は米大統領選投票日。すでに大勢は決しており、オバマ新大統領誕生へのカウントダウンが始まる。注目は新大統領の第一声!「何が語られるか」ということ。ブッシュ大統領が蒔いた住宅バブル、サブプライム問題から派生した金融危機・経済危機に対し、「どういう決意、姿勢で臨み、なにをなそうと意志するのか」ということ。「民主党だから保護主義的政策」との従来の見方が正解なのかとも問われる。

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◆4日、東京市場で日経平均株価は537円、6.3%の大幅反発で前週末の下げ幅を埋め、91100円台で終った。11月相場は、堅調展開で始まったのだ。政府、日銀は打つべき手は既にうった。公的年金の買いとの見方も広がり、午後に入り上げ幅が拡大した。ただ、売買代金は1.90兆円と2兆円を割り込み、出来高は22.58億株と売り控えのなかを駆け上がった感がある。1部市場の値上がり銘柄数は1300を超え、日経平均指数採用銘柄で値上がり数210に対し値下りは12と圧倒した。為替が円安に振れ輸出関連株が買われたうえ、パナソニック(6752)がかつて兄弟会社といわれた三洋電(6764)を買収する、TOB(株式公開買い付け)で来年4月に子会社化することで合意したと伝わったことも買いを広げた。

◆もちろん、流れてくるニュースは「上場企業の9月中間期決算集計で、経常利益は前年同期比21%減」とか、個別企業の業績予想の減額修正の発表が相次いでいる。が、これは、9月月初から10月安値までのわずか2カ月間で日経平均が5946円、54%の大幅下落となったことで「悪材料は株価に織り込み済み」と見られ、多くの銘柄は買いが先行する展開となった。注目の25日移動平均線(4日現在9307円)にはあと200円弱に迫った。プラスカイ離を回復しかつ守り続けることが出来るかが目先相場のポイントとなる。■パナソニックは102円高の1614円と急反騰し、TOB価格への思惑が浮上した三洋電は大引けで50円高の195円ストップ高比例配分となり、617万株の出来高に対し1億9804万株の買い注文を残した。パナソニックは三洋電を得ることで、電池事業で国内主導権を得ると同時に日立(6501)を抜き国内電機最大手となる。

◆4日の欧州、米国株は急伸した。NYダウは9500ドル台を回復した。為替は一時1ドル=100円50銭水準(終値は99円台後半)まで円安ドル高に進む場面もあった。輸出関連株をはじめとした5日の東京市場を後押しすることになる。三菱UFJFG(8306)、野村HD(8604)など金融・証券株、三井不(8801)など不動産株も「よく下がったものは、よく戻す」を地で行くことになろう!もちろん。10月相場の修正高ではあるが、10月相場の下げ幅が大きかった分、空白地帯での戻りは急となろう。

◆当欄前号紹介銘柄も堅調だ。30万円前後の上値関門突破が見えないセブン銀(8410・ジャス)は上値関門を突破できるか、利益確定売りにさらされるかが注目される。放れた方につくべきだ。一方、●プリマハム(2281)は185円まで買われ4日連続の年初来高値更新となり、●ネットワン(7518)は4日、16.69万円まで買われ年初来高値を更新した。●リソー教育(4714)は大幅高で年初来高値を更新・・などといずれも続伸、好チャートを確認し「強気」で臨みたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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