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2014/05/14

◆日経平均は前日比19円68銭安の1万4405円76銭と小反落したが、TOPIXは続伸した。そして、日経平均をTOPIXで割って求めるNT倍率は3日ぶりに反落した。直近のTOPIXへの上方かい離幅拡大を調整する格好となった。両指数の値上がり銘柄率は、日経平均採用銘柄が59.6%とTOPIXの56.6%を若干上回り、値下がり銘柄率は35.6%と同率だった。日経平均は前日280円近い上げとなった反動や指数寄与率が高いファストリ(9983)、KDDI(9433)の下げ幅が大きく、ソフトバンク(9984)も小反落したことが響いたようだ。そして、日中値幅は69円にとどまり今年2番目の小幅値動きとなった。もっとも、3月期決算の発表が本格化するなか、業績の好悪に敏感に反応した個別物色の動きは一段と活発化した!■13日のNYダウ、SP500種指数は揃って5連騰して連日で過去最高値を更新した。もっとも、同日発表の米景気指標は強弱感が分かれており、個別業績を買う動きとなった。NYダウは小幅プラス圏での推移となった。東京市場では、アベノミクスへの期待感が後退するなか、高値警戒感が強まりつつある米国市場をうかがいつつ、決算発表を手掛かりとした個別銘柄中心の物色展開が続きそうだ。

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◆昨年、「日本の問屋は永遠なり」著者有賀泰夫知友アナリストのセミナー後に試食会に繰り出し、当欄でも紹介したAPカンパニー(3175)が222円高の1823円と大幅反発。1960円と1月27日以来の高値を付けた。13日大引け後発表の前14年3月期連結経常利益は前の期比58.5%増の12.4億円と大幅に拡大し従来予想の10.2億円上回った。続く今3月期も前期比16.3%増の14.4億円と2ケタ続伸予想。7期連続最高益更新見通しとなったことが目先資金の買いを誘ったようだ。同社は原材料を鶏中心とした塚田農場という業態、鮮魚では四十八(よんぱち)漁場という居酒屋を首都圏で運営する。ビジネスモデルは産地と結びついて生産委託契約を行い、安定的に高品質な原材料をローコストで調達することで競争力を高めるもの。若者が多い街で客単価は一般的な居酒屋よりもちょっとだけ贅沢な価格帯を狙って出店してきた。生販直結モデルが奏功した!?3月にほぼ1年ぶりに株式分割落ち後安値を更新し1371円を付けたばかり。上値には戻り待ちの売りが控えている。しかし、28%増収、16%経常増益、1株利益115円予想から、押し目買い銘柄となったことに違いはない。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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