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2013/02/05

◆東証1部市場出来高は48.0億株とボリュームアップ。1月10日の41.7億株、前日の44.5億株を上回る大商いとなった。東日本大震災発生直後、2011年3月14日48.8億株、15日57.7億株、16日49.0億株と45億株超の巨大出来高が3日連続であった。が、この時は1日で日経平均株価が1000円超下げるなどいわば非常時の乱高下中の大商いだった。■しかし、今回は、つい前週まで市場が楽観視してきた南欧問題がぶり返したことがきっかけ。そんなに欧州債務問題を楽観して良いのか?との声はいつの日か聞こえなくなり、つい前週初めまで南欧株買いが続き、世界の株式市場は強気で満ちた。ところが、イタリアでは財政再建が遅れそうだと懸念する前首相の2月総選挙での支持率が上昇しているといい、スペインでは首相支持率が低下し緊縮財政継続が困難との警戒感が広がり・・、南欧債務危機深刻化を再び懸念し始めた。そして、ユーロは下落・・円が対ユーロ、ドルで大幅反発した。何とか、デフレ脱却へ金融緩和、円安、株高を標榜する「安倍ノミクス?」だが、南欧債務懸念の深刻化となれば、足元からぐらぐら揺らぎかねない?さて、当欄書き込み中の現時点の欧州市場では、前日暴落したイタリア、スペイン株はそろって急反発中で、ドイツ株は小反発。上げ下げしつつ上下どちらに向かう?また、この日一服した東京市場は為替が落ち着くか小幅安展開となるようだ、上値を試す動きが始まりそうだ。

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◆トヨタ(7203)がこの日引け後に今3月期第3四半期(12年4−12期)累計連結決算を発表。売上高は前年同期比26%増の16.2兆円、営業利益は7倍の8185億円と好調裏に着地した。そして、通期予想は、売上高が前期比17.3%増の21.8兆円(従来予想は21.3兆円)、営業利益は3.2倍の1兆1500億円(同1兆500億円)にそれぞれ増額修正した。ちなみに、純利益は8000億円(同7800億円)、1株利益予想は271.5円(226.2円)となった。通期想定為替レートを1ドル=81円(従来は79円)、1ユーロ=104円(同100円)と円安に見直した効果が営業利益を1400億円押し上げ、1台当たり粗利益改善に取り組むことで1ドル=79円でも利益が出るところまで損益分岐点は改善してきたという。かつて、独ベンツが「販売台数を追わず利益を追った」ように、トヨタも舵取りを進めているようだ。■トヨタの株価は昨年10月11日の直近安値2873円からほぼ一本調子の上げで、前日4600円と(リーマン・ショック時の)08年9月以来の高値に戻してきた。ここから、どんどん上げよと言うわけにいかないが、改めて、買い場もしくは売り場を探し?ウォッチングを開始。何よりも、日本株の行方を占うためにも注目しよう。

◆日マクドナルド(2702)が12月の配当など権利取り終了後の急落で空いた「窓」を前日に埋め、この日2380円と05年6月以来の高値を付けた。今も52週線、12カ月線沿いの上昇基調が活きており、改めてウォッチングを開始する。●現在の押し目、突っ込み買い銘柄であり、年間注目株のプリマハム(2281)は26、52週線を最終ラインとした上昇基調が続く限り、様変わりの上昇相場を期待し続ける。●大塚HD(4578)は1月暴騰相場後の調整入り?●下値切り上げの神戸物産(3038)に期待!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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