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2005/12/15

◆みずほFG(8411)など銀行株や新日鉄(5401)などがプラスに転じた10時前後に平均株価もわずかながらプラスに転じる場面があった。ただ、その後は、みずほFG、新日鉄の2つの本欄市場体温計銘柄、平均株価そして多くの銘柄が利食い売りに押された。平均株価は210円安し2日間で524円を失った。悪者にされたのは1ドル=116円台と連続して海外市場よりも東京外為市場で安値が先行している<円高ドル安>だ。が、下げの最大の理由は、市場が調整を望んでいることであろう。あのまま、1万6000円台、あるいは1万6500円と突っ走っていった後のことを考えれば、かなりオーバーランはしたものの、1万5700円台をピークに調整に入ったことは歓迎すべきであろう。為替の上げ下げに伴う輸出企業の収益への影響度は大きい。とはいえ、1ドル=110円はつい先日までの水準でもあり、心理的な面をのぞけば<為替は相場にとって決定的な悪者とはならない>とみている。

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◆きょう、イノテック(9880・ジャス)を前場の、安永(7271.大2)を後場の注目株として某サイトで紹介した。◎安永については、三菱自(7211)のエンジン部品を手掛けているとして、三菱自を買うならば安永にしてはどうかと本欄でも紹介したことがある。同社は現在、GM大宇、トヨタ自(7203)、ヤマハ発(7272)向けに手掛けるエンジン部品などの戦略製品が2ケタ伸長。工作機械もトヨタの旺盛な設備投資増を背景に売上を大きく伸ばしている。前3月期連結経常利益は3.7倍増、今期45%増、来期20%増で、来期予想1株利益は110.8円。株価はきょう53円高の1483円まで買われ97年3月以来8年9カ月ぶり高値となったが、中長期では96年10月の上場来高値1920円を上抜くシーンを予想している。一方、きのう本欄でチラッと紹介した◎イノテックは筆者が長年勤めていた証券会社を退職し浪人していたころに投資した思い出の銘柄のひとつ。結局、2000年3月に6660円の高値をつけた後、ITバブルがはじけ暴落。03年12月に420円を付けてようやく下げ止まった。「俺の顧客は6000円台で買ったのをまだ持っている」とは、直近で買いを奨めてきた我が古き友人{2年前の秋、新興プランテック(6379)を500円目標で買えと教えた当人}。ポイントは、もはや筆者たちが知ってた昔の同社ではないこと。自社製テスタと新半導体が新た柱となり成長、V字回復の次の展開が着実に進展している。連結経常利益は前3月期に黒字転換し、今3月期28%増、来期は33%増で予想1株益は58.2円、配当は10円に増配されている可能性が高い。

◆また、セイサ(6372・大2)は6円高の314円引け。10月17日安値243円からの出直り、75日線を意識しつつ下値を切り上げる好チャートだが、9月13日の年初来高値324円を奪取した後の上昇ピッチ加速が期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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