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2006/01/27

◆「いやはや なんとも」とは、漫画家永井豪のかつての漫画のタイトルだが、東京市場の相場の強さを言うことでもある!?マザーズ指数が「ライブドア&全面売買停止ショック」によって、5日間で32%下げた。一方、平均株価は3日間で9%の下げにとどまった。平均株価はショック前の高値を奪回しやすくはあった。が、TOPIXとともにあっさりと昨年来高値を更新した。「いやはや なんとも、強い」というしかない市場だ。一方、3新興市場はそろって4日続伸したが、買いエネルギーの多くを1部市場に飲み込まれ動きはやや鈍い。

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◆筆者の知友の一人で「ラジオNIKKEI」の人気記者は、きょうの相場を、<「ソニー効果」で全面高。03年ショックの逆を期待>とコピーした。ソニー(6758)の好決算と、26日の米国株高、そして、朝の寄り前に発表した(05年12月)全国消費者物価指数(CPI)が2カ月連続プラスとなり<デフレ脱却>の動きが強まったことが好タイミングで重なったことから、一気に市場心理が好転したのだ。ソニーが一気に6000円台に突入したが、6000円台回復は02年7月以来である。<03年ショック>とは、ソニーが03年3月24日に業績の大幅減額修正を発表し市場が急落したもので、平均株価のバブル後最安値7607円は3月28日につけたものだ。きのうソニーを<市場体温計>としたのは遅きに失したが、昨春から、本欄で<「ソニーらしい商品」がひとつ生まれれば、ソニーの復活は近い>としてきた。新薄型液晶テレビ「BUREVIA」がソニーらしい商品なのかは断定しにくいが、それらしい商品であることには違いない。そしてまた、シャープは液晶テレビで国内トップではあるが、町田勝彦同社社長が「世界のブランド・ソニーの強さは、海外へ行けば明らか」というように、海外ではソニーの液晶テレビは強いのだ。米国株は05年10〜12月期決算発表が本格化してから軟調展開が続いていたが、東京市場は違うようだ。そして、その違いは、通期業績の増額修正の発表が多いほか、増額余地が大きいためだ。■ちなみに、きのうの本欄で<大型液晶用ガラス基板を生産できるのは◎旭硝子(5201)と電気硝子(5214)のみ>であるとし、特に、電気硝子は90年1月の上場来高値3900円を取りに行くと期待した。第3四半期決算の発表は週明け31日の予定であり、まずは1月高値3360円突破から上値を試す動きが期待できそうだ。

◆CPI発表で勢いついたのは景気敏感株に属する銀行株。三井住友FG(8316)は上場来高値を付けた。◎みずほFG(8411)は12月の上場来高値96万6000円突破から100万円台乗せが期待できそうだ。■穴株ではBSL(3113・2部)、先にUBSが350円目標とした銘柄だが18日には201円まで叩かれた。が、ここから思惑材料株と割り切って買っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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