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2005/04/27

◆ソニー(6758)が発表した前3月期連結営業利益は前々期比15%増の1139億円。今期は40%増1600億円を見込む。前期は、映画のヒットやDVDソフト販売増など映画部門は好調だったが、エレクトロニクス、ゲーム部門の不振をカバーしきれず5%の減収だった。今期は4%の増収を見込むが、営業利益には厚生年金基金の代行返上による利益660億円を含んでおり実質減益といえる。同社では、6月の株主総会後、新経営陣による経営計画の発表が予定されているという。きょうの株価反騰はきのう指摘した指数連動型投資ファンドの買い増しが背景。中期買い継続。■全般模様眺め気分が強いなか、トヨタ自や日電産など今期業績見通しを保守的とした企業には売りが先行するのは当然か。一方、新日鉄(5401)は決算発表前には続落となっていたが、今期連結経常利益は2割増益見通しだと予想以上の強気姿勢を打ち出したことが好感され、出来高1億株超と活況裏に急伸した。ただ、全体では大型連休前の手控えで方向感の乏しい展開が続いている。■あすも、米国株動向や3月の鉱工業生産指数、住宅着工件数の発表、そして、個別銘柄の決算数字に左右されるが全般は模様眺め気分が強そうだ。となると、4月の平均株価は陰線で終る。これでは、「2000年以降、4〜5月に底入れしたのは03年だけで、残り4回は4〜5月に天井を打った」(今年はここまで3月が高値)との嫌な思いがぶり返すが、5月の空のようにさわやかに晴れわたるかどうか!?

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◆出来高や値上がり率上位に低位材料株が並ぶのは、値動きの軽さが全ての目先資金が流入しているため。東証1部出来高9位の東日グループ(8291)は、バブル期に都内に土地を保有していたことから仕手化した銘柄。今回も同様で特定筋が仕掛け、月初から次第に上昇ピッチを早めていき25日には株価倍化を達成した。きょうは反騰を試みたものだという。昨日紹介のリョービ(5851)は同社株を手掛けたグループの介入説があり、押し目買いで臨みたい。◎インクジェットプリンターのセイコーエプソン(6724)は昨年来の安値圏だが、高成長・PER割安から買い推奨を開始する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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