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2013/12/27

◆クリスマス休日明けのNYダウは、雇用情勢改善が好感され6連騰で6日連続過去最高を更新した。そして、この日と来週明け30日を残すばかりとなった東京市場で日経平均株価は前日比4円高の1万6178円とわずかながら8日連騰し6日連続で年初来高値を更新した。朝方の買い一巡後、日経平均株価は軟調場面が続いたものの、1万6100円割れ水準では下げ渋り、高指数寄与率のファストリ(9983)が引けにかけ下げ幅を縮小する展開となり、ソフトバンク(9984)は同様にプラス幅を回復するなど引けかけ指数採用銘柄全般が動意、プラス圏での終了となった。東京外為市場で円が対ドルで一時105円台と2008年10月以来の安値、対ユーロでも5年2ヵ月ぶり安値水準となったことも買い方を後押ししたようだ。活況ぶりを表す新高値銘柄数も前日に9月24日以来の100銘柄超えし、きょうは148銘柄と5月22日以来7ヵ月ぶり高水準となった。もっとも、年末特有の展開なのか?は分からない。海外勢の指数先物にかかる動きと、前日のNISA(小額投資非課税制)実質スタートも下支えした?

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◆グローリー(6457)が大幅続伸し4週間ぶり週足陽線転換が目前となった。新年相場のテーマのひとつとして「カジノ(統合型リゾート)構想」が浮上しており、硬貨・紙幣処理機で国内シェアが50%強とされる同社もカジノ関連株として買い進まれたようだ。カジノ解禁については、これまで市場で何度も話題になってきたが、刑法の壁に阻まれ大きな展開になれなかった歴史がある。ただ、今回は違うとの指摘がある。2020年東京オリンピック大会の招致が決定した。しかし、ホストとなった国は、88年ソウル五輪後の韓国は90年代に経済危機、ギリシャは04年に五輪を開催、需要ピークに合わせたインフラ開発の結果、直近で経済危機に陥った・・、そんな歴史がある。オリンピック終了後に向け、訪日外国人観光客を呼び寄せる起爆剤としてカジノ解禁を目指すとし、12月5日に自民党、日本維新の会、生活の党の3党がカジノ解禁を含めた統合型リゾート(IR)整備のための法案を共同で提出、来年の通常国会での法案成立への期待が一段と高まってきた・・!?■グローリーのほか、カジノ解禁関連銘柄と目されるのは、IR候補地では、長崎ハウステンボスのHIS(9603)が反落も。フジHD(4676)、セガサミー(6460) が堅調、ショッピングモール関連では三井不(8801)(人気要因は別件と思われる)が5日連続で年初来高値更新、菱地所(8802)、イオンモール(8905)とも続伸、スロットマシン関連ではコナミ(9766)は小反落も、日金銭(6418)とオーイズミ (6428)は3日続伸、警備関連ではALSOK(2331)、CSP(9740)が続伸し、セコム(9735)は4日続伸・・とこの日は総じて強含みの動きとなった。ウォッチング姿勢を一段引き上げる。

◆個別では、当欄紹介で新春期待のセーレン(3569)も高値更新、08年1月以来の800円台回復は目前だ。●MUTOH(7999)は2週間ぶり週足陽線となり、26週線沿いの上昇基調から、3Dプリンター関連株初動人気時の7月以来の高値ライン突破、一段上の相場が期待できそうだ。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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